2021年9月3日金曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その200]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。


ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。



[ホイラーなベンツへ(続き4)]



「けど、アンタは、間違うても、本気では、『安心・安全』とか『コロナ禍』とかいう言葉は使わへん。さっき、そないな言葉使うたんも態とや」


と、ビエール・トンミー先生は、iMessageで生徒エヴァンジェリスト氏に対して、珍しく本音をぶつけた。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次の次に乗った『プレリュード』からベンツに乗り換えた事情説明となっていたが、『安全で高速で、クルマとしては最良の選択と判断した』という先生の説明に反応して、生徒エヴァンジェリスト氏が使った『安心・安全』や『コロナか』とかいう言葉を使口にする一般人批判を始めていた。


「うっ…..」

「図星やろ。アンタはオゲレツ中のオゲレツなやっちゃ。でも、アンタは、『恥』いうもんを知っとる」

「オゲレツなのに、ですか?」

「ああ、確かに、『オゲレツ』と『恥』とは対極にあるもんや。けどな、オゲレツも極めると、突き抜けて、『恥を知る』もんになんねん。アンタの修士論文『François MAURIAC論』のテーマの『己を見る』に繋がっとるんや」

「そ、そ、そこまで……」

「一方、オゲレツではあらへん、ただただ普通の一般人が、今は『恥』いうもんを知らんようになっとんねん」

「先生は、『安心・安全』とか『コロナ禍』とかいう言葉を使う安っぽい政治家ではなく、一般人が『安心・安全』とか『コロナ禍』とかいう言葉を使うことをお気に召さないのですね?」

「ああ、せや。テレビの街頭インタビューなんかで、一般人が、『安心・安全』とか『コロナ禍』とかいう言葉を使うのを聞くと、虫酸が走るで。小学生でも『このコロナ禍で…』とか云うのを聞いた時は、世も末やと思うたで」




「コマッシャクレタ感じがお嫌なのでもないのでしょう?」

「ああ、コマッシャクレタ感じも嫌は嫌やが、ただコマッシャクレてんのならまだエエんや。安易な大人と同じ安易さが、子どもにもあんのを感じるんや」

「子どもを含め、一般人の奴らは、政治家が『安心・安全』とか『コロナ禍』とかいう言葉を使うのを耳にしてんのや。マスコミがそないな言葉を使うのも目にし、耳にしてんのや。へてから、今度は、それを自分の口から吐いとんのや」

人生100年時代』も同じ類の言葉ですね?」



(参照:【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その125]



「為政者が使い、その為政者を批判する根性も能力もないマスコミが使う言葉をそのまま受け入れて使う一般の人間の愚かさに、ワテはうんざりしとんのや。何の疑念も持たんと、何の衒いもなしに従うとるさかい、今、世の中はこないなことになっとんのや!自分らのそないな姿勢が今のアカン世の中を作っとるいうことを理解してへんのや」

「先生、先生の仰ることは解ります。私も全くもって同感です。ですが、興奮なさらないで、落ち着いて下さい。要するに、先生は、そんな愚かな民と自分とは違う、と仰りたいのですね?」

「いや、ワテ、自分のことを愚かな民とはチャウ、なんてことは思うてへん。ワテかて愚かや、いや、ワテの方がずっと愚かかもしれへん。『インモー』研究は、あくまで学問的探究心からのもんや、と云うとるが、実は、自分でも気付けへん心のどっか隅で、アンタみたいなオゲレツな疼きがあるからかもしれんのや。ワテは、汚い男や」

「いえいえ、『ワテは、汚い男や』と仰る先生は、ホンマもんのお方です。ホンマもんのお方だからこそ、先生は、ホンマもんのベンツをお選びになったのですね」

「おお、せや、せや。その通りやで」



(続く)




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