<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[ホイラーなベンツへ(続き12)]
「プーさんでもお探しでしたか?」
と、生徒エヴァンジェリスト氏は、iMessageでビエール・トンミー先生に訊いたものの、興味なさげであった。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次の次に乗った『プレリュード』からベンツに乗り換えた事情説明となり、ベンツは平気で150キロ位速度出る、という先生の説明に、エヴァンジェリスト氏が高速道路で150キロのスピードを出していいのか、と追及してきたので、それはドイツの話、と先生はかわそうとしたところ、先生の海外出張でのことへと話は逸れ、今度は先生が行ったミネアポリスの『モール・オブ・アメリカ』で探したものについて、となっていた。
「プーさんは、アメリカやのうて、エゲレスやろが」
「ええーっ!先生、プーさんって、熊ですよ」
「アホか、そないなこと、知っとるわい」
「イギリスに熊がいるんですか?動物園の熊ではなく、野生ですよ」
「いーへんのんか?」
「イギリスのハートフィールドが、プーさんの故郷なんでしょ?」
「なんや、知ってんのやんけ」
「ハートフィールドに動物園はあるのですか?」
「知らんわいな」
「多分、ないと思いますし、色々なエピソードからすると、プーさんは、動物園で飼われていたのではないと思います」
「せやろな」
「ということは、プーさんって、野生ですよね」
「野生ちゅう言葉が相応しいとは思わへんが、どちらかと云うたら、まあ、野生やろな」
「イギリスの野生の熊は、11世紀に絶滅していると聞いています」
「うっ…..そうなんかいな。あ、プーさんは、11世紀より前の熊はんやなかったかなあ」
「プーさんが最初に出版されたのは、1926年ですよ、先生」
「あんなあ、アンタ、今、何、云うたあ?『プーさんが最初に出版された』ん、云うたな。せや、プーさんは物語や。で、ディズニーがアニメにしたんや。その物語を書いた『アラン・アレクサンダー・ミルン』はんが住んどったことがあるんが、ハートフィールドなんや。せやさかい、イギリスのハートフィールドが、プーさんの故郷やあ云われてんねん。どっちにしても、プーさんは、スヌーピーと同じで架空の存在やし、ワテが『モール・オブ・アメリカ』で探したんは、プーさんやあらへん。熊なんは、確かやけどな」
「え!?熊を?」
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿