<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
ビエール・トンミー先生は、時に、ベンツ以外のクルマについても忌憚なき発言をされる(あくまで個人としての評価だ)。この場合も、その対象が『評価』をするに値するクルマだからである。
[ホイラーなベンツへ(続き18)]
「ふふ。あのメルセデスさんですよ」
と、生徒エヴァンジェリスト氏は、iMessageで再び、ビエール・トンミー先生にメルセデスというドイツ人女性の名前を出した。ビエール・トンミー先生の生徒エヴァンジェリスト氏に対するiMessageによるベンツの講義は、ビエール・トンミー先生が『ビートル』の次の次に乗った『プレリュード』からベンツに乗り換えた事情説明となり、ベンツは平気で150キロ位速度出る、という先生の説明に、エヴァンジェリスト氏が高速道路で150キロのスピードを出していいのか、と追及してきたので、それはドイツの話、と先生はかわそうとしたところ、先生の海外出張でのことへと話は逸れ、エヴァンジェリスト氏は、先生がハンブルクの『歌舞伎町』とも云われる『レーパーバーン』で、先生はメルセデスというドイツ人女性と出会われたのだろうと云い出したのだ。
「『レーパーバーン』でメルセデスさんとの『ふか~い』お付合いが始ったのですか?」
「あんなあ、云うたやろ。ワテ、メルセデスとかいうドイツ人女性と『ふか~い』お付合いなんかしたことあらへん」
「では、『レーパーバーン』で名も知らぬドイツ人女性と、 その場限りの『暴走』をされたのですね」
「ちゃう、ちゃう。『暴走』なんてしてへんて」
「でも、なーんも覚えてらっしゃらないのでしょう?覚えていないのに、『暴走』してない、と云い切れるっておかしいですねえ」
「ワテには、愛する家内がおんねん。『レーパーバーン』でも『アウトバーン』でも『暴走』なんかしてへんのや。あ、そうやった!」
「なんですか?『暴走』したことを思い出されたのですか?」
「ワテは、アンタにベンツの講義をしとったんや」
「そうですよ」
「なのに、なんで、ストックホルムや イェーテボリやら、CNタワー、ナイアガラの滝、『モール・オブ・アメリカ』、へてから『レーパーバーン』のことなんか話さなあかんねん」
「先生は、講義が脱線しがちです」
「それ、アンタのせいや。せや、ワテは、『アウトバーン』のこと話そうとしてたんや」
「そうでうすよ。先生が、『ベンツやと、気が付かんうちに、平気で150キロ位速度出てるんや』と仰ったので、日本では高速道路でも150キロ出せないので、またスピード違反でもされたのかと思ったのです」
「150キロ出るいうんは、『アウトバーン』でのことやねん」
「でも、先生が、『レーパーバーン』でも『アウトバーン』でも『暴走』なんかしてへん、と仰ったばかりですよ」
「『レーパーバーン』では勿論、『暴走』してへんが、『アウトバーン』は、最高速度無制限の区間もあるさかい、どないに速度出したかて『暴走』にはならへんのや」
「なーんだ、先生は、ドイツの『アウトバーン』でベンツに乗って150キロをお出しになったのですね」
「いや、走っとらん。いや、正確には、自分の運転では走っとらん。よー覚えてへんが、走ったとしても研修旅行やからバスでの走行やったろうな。アウトバーンを走る時は絶対にベンツで走りたいで」
「変ですねええ」
「んん?」
(続く)
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