「『浮気』?んん、まあ、そういうことになるのかなあ」
と、エヴァンジェリスト氏は、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員宛のiMessageで、友人ビエール・トンミー氏の『浮気』をあっさりと認めた。
「おお、なんということだあ!」
「アイツは、『本気』ではなかっただろうから、うん、『浮気』ということになるんだろうなあ」
「あんなに若くてお綺麗な奥様がいらっしゃるのにい!」
「まあ、『メルセデス』が『本妻』で、アイツは、『メルセデス』にぞっこんだったし、今もそうなんだろうから、あれは、あくまで『浮気』だったんだとは思う」
「え?奥様のお名前は存じ上げませんでしたが、『メルセデス』と仰るんですか。そういえば、少しハーフ美女な感じもする方ですね。でも、『浮気』相手もかなりな美人ですね。『みさを』さんでしょ?」
「は?なんだ?『みさを』?」
「『浮気』相手の名前ですよ?」
「へええ、『みさを』なんて名前がついていたのか。それは知らなかった」
「私、知っているんです。あの方は、『みさを』さんに、『ビーちゃんって、若大将みたいだね』と言われたんでしょ?!」
「『ビーちゃん』!?誰だ、それ?」
「あの方のことですよ。ビエールだから『ビーちゃん』と呼ばれていたんでしょ、『みさを』さんに」
「おい、その『ビーちゃん』って気持ち悪いな。背筋がゾクっとするぞ。だが、その『みさを』が本当にアイツのことを『ビーちゃん』と呼んだのか?」
(続く)
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