「アナタって云う人は、あの方が普段、仰っている通りですね」
と、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、相手が依頼主であるにも拘らず、非難のトーンを隠さないiMessageをエヴァンジェリスト氏に送った。
「『オゲレツ大明神』とは、アナタのことだ!」
「いや、ワシのことを『大明神』とは大袈裟な。ワシは、『神』なんぞではないが、アイツからしたら『明神』なんであろう。アイツは、『仏』の持ち主のようだからな」
「何をまた訳の分らないこと云い出すのですか!?」
「おや、君は、アイツを取材対象とする特派員のくせに、本当にアイツのことを知らんのだなあ。それに常識も持っておらん。いいか、先ず、『明神』だが、これは、『神仏習合』に於ける『仏』側から見た『神』のことらしいんだ」
「『明神』って、明らかな姿を持って現れた神だって、聞いたことがあります。アナタは、まさに『オゲレツ』を体現している。『オゲレツ大明神』は、アナタの為にある言葉だ」
「おっ、今、急いでネットで調べたな。まあ、いいだろう。ワシが『オゲレツ』であることは事実だからな。そして、アイツが『仏』を持っているのも事実なんだ。『秘仏』をな。ふふ」
「あの方は、エロ画像は家庭内NASに秘匿していると思いますが、仏像を隠し持っている様子はありません…変態だし、仏像を所有するような信仰心なんて持合せている感じは全くありません」
「いや、アイツは、肌身離さず『秘仏』を持っているんだ。その『秘仏』をその若い娘は見てしまったんだろう」
「うげーっ!『秘仏』って、オシッコの手許の『ブツ』のことなんですね!」
「アイツも、『秘仏(ブツ)』を道端で『ご開帳』に及ばずともよかろうものを我慢できぬ程の尿意であったのだろう。君もその時、アイツの、『秘仏(ブツ)』を見てしまったのか?」
(続く)
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