「アナタだって、知っているんじゃないですか?『プロの旅人』に書いてあるんだから!」
と、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、iMessageで、エヴァンジェリスト氏に抗議した。
『みさを』という女性が、ビエール・トンミー氏のことを『ビーちゃん』と呼んだことを、エヴァンジェリスト氏が知らないそぶりを見せたからだ。
「はああ~?」
「仕事依存症になったアナタを、あの方が癒そうと、江ノ島・鎌倉に連れ出した時のことを記した『治療の旅【江ノ島/鎌倉・編】』ですよ。あの方は、そこで、『みさを』さんのことを回想されているじゃないですか」
(参照:治療の旅【江ノ島/鎌倉・編】[その25])
「ああ~!?君は、あんなものを真に受けているのか?」
「『あんなもの』って、『プロの旅人』は、アナタが書い…」
「『治療の旅【江ノ島/鎌倉・編】』は、『みさを』は、アイツの妄想だった感じで終ったんじゃなかったか?『みさを』って、ドラマ『悪魔のKISS』で常盤貴子が演じたファッションヘルス嬢の源氏名で、ドラマの中で常盤貴子が潔く晒した白い胸を見て、アイツが興奮したことからの妄想だったという話だったんじゃないのか?」
「まあ、一応、そうしておかないと奥様が、万が一、『プロの旅人』を眼にされることがあった時にマズイですからね」
「ああ、確かに、アイツは、『プロの旅人』のことは、『家内には絶対秘密!』とは云っているな」
「『プロの旅人』って、『虚』と『実』とが入り混じったプロレス的な読み物ではないんですか?」
「おお!よく分っているではないか!そうだ。『虚』のようで『実』があり、『実』のようでいて『虚』が混じっている。微妙というか、『虚』と『実』との絶妙なバランス上に存在する、プロレス的な読み物ではあるな。だが、猪木さんのプロレスであって、今のプロレスではないぞ」
「あの『みさを』さんは、実在したことも判りましたしね」
「え?そうなのか?」
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿