2022年8月22日月曜日

【緊急衝撃特報】ナンパ老人、危機一髪![その67]

 


「アナタ、またそうやって、話を混ぜっかえすんですね!」


と、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、エヴァンジェリスト氏宛のiMessageで相手に唾を吐き掛けた。


「どうして、あの方が、キックボクシングをなさるんですか?」

「どうしてもこうしても、アイツは、ベンツにキックをしていたんだろ?」

「ふん!あの方が、愛車ベンツ『Eクラス』にキックボクシングのようなキックをオミマイする訳ないでしょ!『Eクラス』の後部、トランクのところを軽く蹴り上げるそぶり見せただけですよ」

「おお、『Eクラス』に『カンチョー』したんだな」




「アナタっていう人は、オゲレツというか、最低の品性の持ち主ですね。あの方は、立派な大人ですよ。その辺の悪ガキみたいに『カンチョー』なんかする訳ないでしょっ!」

「そうかなあ、ワシは、アイツは実は『浣腸』が好きなんではないかと思っている」

「はああ?『浣腸』?『カンチョー』の話だったんじゃないんですか?あの方、『浣腸』されたことあるんですか?」

「いや、ないようだ」

「れ、れ、れ……」

「『浣腸』されたことはないようだが、あの時は、悶絶したらしいぞ。ふふ」

「『悶絶』?『あの時』?」



(続く)




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