「おお、なるほど。君の云うことにも一理はあるな」
と、ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員宛にiMessageを送りながら、エヴァンジェリスト氏は、その特派員相手に珍しく頷いた。
ビエール・トンミー氏を取材対象とする特派員は、ビエール・トンミー氏がおばさんに『浣腸』したことで悶絶したのではないか、と普通には考え難いことを云ってきたのではあったが。
「ワシら常人の理解を超えた感性をアイツら変態は持っているんだろうなあ」
「アナタが常人?ま、それは別として、ええ、そうです。あの方は、西洋美術史の研究をするふりをしながら、西洋絵画の名作に描かれた『インモー』で興奮なさる方ですからねえ」
「だが、残念ながら、アイツが悶絶したのは、おばさんに『浣腸』したからではないんだ」
「えっ!まさか、相手は、おじさん?アナタですか?」
「いい加減にしろよ!何故、ワシがアイツに『浣腸」をしてもらわないといけないんだ」
「アナタ、便秘だったんですね?」
「いや、ワシは毎日、快食快便だ」
「では、『プレイ』だったんですか?」
「ワシにそんな趣味はない!」
「はは~ん。アナタ、あの方の親友だから、仕方なく、あの方の『プレイ』に付き合ったんですね?」
「君は、馬鹿か?誰が、そんなことするもんか!」
「私だったら…」
「ワシとアイツが…ああ、そんな姿は、想像さえしたくもない!」
「私も見たくはありませんし、ああ、もう想像しただけで忌まわしい」
「アホンダラ!相手は、ワシではなく、おばさんだし、『浣腸』ではない。『ザヤク』だ」
(続く)
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