「(あ?!また、アイツに話をはぐらかされた。アイツが入れあげた『高知の女』のことを追求していたんだ。でも、元の話は、そのオナゴのことではなかった)」
よ、冷静さを取り戻したビエール・トンミー氏は、話を元に戻すiMessageを友人のエヴァンジェリスト氏に送った。
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「ええか。『ペンギン葉山』も『ペギー葉山』も関係あらへんのや。『マーガレット』の愛称の一つは、『ペギー』やが、『鉄のおんな』たる『マーガレット・サッチャー』を、なんにしても『さっちゃん』とは呼ばへんで」
「そこなんよ。『阪田寛夫』が、『さっちゃん』のモデルにしたんは、『阿川佐和子』かもしれんのんよ。中野の鷺宮の公団住宅に住んどった頃、同じ公団に『阿川弘之』一家も住んどって、親しかったんじゃと。で、『阿川佐和子』を『さっちゃん』のモデルにしたんじゃないんかあ、とも云われとるんよ」
「え?ほうなんか?」
「惚けんさんな。アンタ、『阿川佐和子』を知らん、とは云わせんよ」
「そりゃ、知っとるがな」
「アンタ、ただならぬ『仲』じゃったんじゃろ?」
「曰くありげな云い方すんやないで。ワテ、『阿川佐和子』はんとは、5回、会うたことがあるで。最寄駅で3回、二子玉川で1回、品川で1回会った(というより見た)ことがあるんや」
「ふふん?!ホンマにそれだけなん?」
「会うてはいーへんが、『阿川佐和子』の家まで見に行ったことはあるで」
「結婚前の『阿川佐和子』の家、そう実家、つまり、『阿川佐和子』の父親『阿川弘之』の家じゃろ?」
「歩いて10分位のところや」
「で、アンタ、『阿川佐和子』のことを、『さっちゃん』と呼んどったん?」
「は?なんでや。ワテ,さっきも云うたように、『阿川佐和子』は、何回か見かけたことがあるだけや」
「でも、家まで行ったんじゃろ?」
「誤解産むような云い方はすんやないで。近所やさかい、一つ、有名人の家でも見たろかいな、ということで家の前まで行っただけや」
「お父さんの『阿川弘之』は、広島出身で、しかも『白島』の生れらしいけえ、アンタ、『お父さん、ボク、「白島」の近くの「牛田」に住んでいたことがあるんです!」とでも云って、『阿川弘之』に取り入って、『阿川佐和子』と親しゅうなったんじゃないんねえ?」
「アンタ、相変らず妄想癖が酷いなあ。あんな、『阿川佐和子』は、ワテらより1歳上なんやで。そないなオバハンに興味はあらへん」
「でも、家まで行ったんじゃろ?」
「家を見に行っただけやし、それは、ただ有名人いうもん見たさのミーハー感覚やっただけや。あ!....でも、思い出したで!」
「ど、ど、どしたん?急に」
「『火宅』や!」
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「(そうだ!思い出したぞ。アイツの『黒歴史』だ。ふふ)」
と、ビエール・トンミー氏は、他には、ダレ猫の『トン』と『ミー』しかいない部屋で、独り北叟笑んだ。
(続く)
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