「(妹は、『え?』と口をあんぐりしたが、尊敬する兄(ボク)の頼みだったから、『エヴァさんって、変な人ねえ』と云いながら、求めに応じてくれたんだった)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人エヴァンジェリスト氏からの依頼で、『檀ふみ』からの手紙に見せかけた手紙を書いた時が、妹が、エヴァンジェリスト氏のことをかなり妙な人間と認識した最初であったことを思い出す。
と、そこに、その妹との関係を脅かそうとするエヴァンジェリスト氏からのiMessageが届いた。
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「『ンダラア!』て、アンタ、えらい汚い似非関西弁、使うたらいけんよ。奥様も、そう、問題の妹さんも、アンタが、そうように汚い言葉使うこと知らんのんじゃろ?ワシ、『告発』するで」
「似非関西弁やない!『カーネーション弁』や。そないにして、また自分の『罪』をはぐらかそうとしてもアカンで。アンタ、ワテの妹に書かせた『檀ふみ』からの手紙に見せかけた手紙を自分の両親に見せたやろが」
「じゃけえ、見せとらんけえ。確かに、アンタがアンタの妹さんに書かせた『檀ふみ』からの手紙に見せかけた手紙は、ワシの実家に届いたで」
「やろ。やったら、もう素直に認めるんや。その方が楽になるで」
「じゃけど、ワシの両親は、『檀ふみ』からの手紙に見せかけられた手紙は見とらんのんよ」
「往生際の悪いやっちゃなあ」
「ワシの両親が見たんは、『檀ぶみ』からの手紙なんよ」
「んん?『檀ふみ』からの手紙に見せかけられた手紙やろ?」
「檀ふみ』からの手紙に見せかけようとして『檀ぶみ』からの手紙になとった手紙なんよ」
「もう訳分らんで。…んん?なんや、『檀ぶみ』て?打ち間違いけ?」
「いやの、正直に云うで。ああ、確かに、アンタがアンタの妹さんに書かせた『檀ふみ』からの手紙に見せかけた手紙は、ワシの実家に届いたんじゃが、ワシの両親がそれを見た時には、差出人は、『檀ふみ』じゃのうて『檀ぶみ』になっとったんよ」
「このおー!」
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「ドン!」
と、ビエール・トンミー氏は、自分の部屋のベッドサイドのテーブルを拳で強く叩いた。
(続く)
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