「(あの夢のことをアイツになんか話すんじゃなかった…)」
と、ビエール・トンミー氏は、自分が大学構内の建物の中の部屋に住込んで浪人をする、という何とも珍妙な夢を見たことを友人のエヴァンジェリスト氏に話したことを後悔し、それがネタとなって、もっと珍妙な物語とされたことへのクレームをiMessageで入れた。
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「『チーズインモーハンバーグ・カレー』やなんて、オゲレツを通り越して、気持ち悪いの極みみたいなことを書きよって、どないなつもりや!」
(参照:住込み浪人[その176=最終回])
「その苦情は、『プロの旅人』氏に云いんさい」
「どこにおんねん、『プロの旅人』氏は!?」
「Blog『プロの旅人』で、メールかメッセージを入れられるようになっとるけえ」
「ああー!『住込み浪人』のことはもうエエ。そないなことで誤魔化されへんで。エエか、広島から東京の有名大学に進学して浮かれたアンタは、『檀ふみ』をだしにしてとんでもないことをしてしもうたんやったな」
「アンタ、大丈夫かいね?『檀ふみ』は人間じゃろ?人間を出汁にはできんけえ。『檀ふみ』も沸騰した鍋のお湯の中に入れられたら、熱うてたまったもんじゃないじゃろ」
「『檀ふみ』は、石川五右衛門やないやろが。いや、家がまさに『火宅』やったさかい、釜茹でされとったようなもんじゃったんかもしれんがのお」
「アンタあ、『五右衛門風呂』に入ったことはあるん?ワシは、子どもの頃、家の風呂が五右衛門風呂じゃったんよ」
「宇部の琴芝の家が『五右衛門風呂』やった。ちゅうことは当時は一般的な風呂やったんやな」
「『五右衛門風呂』は、西日本に多かったいうそうじゃけえね。元は、『長州風呂』という名前じゃったあ、とも聞くけえね」
「おお、『長州』か、山口やな」
「でも、勘違いしんさんなよ。『長州力』が入っとった、いうことで『長州風呂』じゃないけえね。『長州力』は、本来の名前は、在日韓国人じゃけえ、2016年の帰化するまでは、本名にして韓国名は『郭光雄』で、日本名は『吉田光雄』じゃったけど、徳山、今の山口県周南市じゃね、そこの出身じゃけえ『長州』いう名前にしたんじゃろうし、ワシらと同世代じゃけえ(3歳、ワシらより歳上じゃ)、『五右衛門風呂』に入っとったかもしれんけど、迂闊なこと云うたら、『リキラリアット』でぶっ飛ばされて、『サソリ固め』で、ヒーヒー云わされるよ」
「どこの誰が、『五右衛門風呂』の元の名前の『長州風呂』が、『長州力』に由来しとると思うんや?アホらし。アンタ、隙あらば、話をプロレスに持ってことすんのやな」
「『長州風呂』は、中国から山口に伝ったけえ、そういう名前になったあいう説もあるらしいんじゃが、元々、広島の可部でようけえ、作られとったからなんよ、とも云われとるんよ。実際、今、『五右衛門風呂』を日本で作っとるんは、可部にある「大和重工』いう会社だけらしいけえね」
「まだ『五右衛門風呂』を作っとる会社あんねやなあ。でも、なんで広島でぎょうさん作ってたからいうて、『長州風呂』になんねや?」
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「(しまった!いつの間にか、またアイツのペースに乗せられてしまった)」
と、ビエール・トンミー氏は、今度は、『クシャおじさん』のように、顔を収縮させるように歪めた。
(続く)
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