「(どんなに話を逸らそうとしても、アイツに、あの『罪』のことを思い出させてやる!)」
と、ビエール・トンミー氏は、息巻き、iPhone 14 Proの画面で、iMessgeを強く打った。
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「どや、『ふみ』のことで犯した『罪』を思い出したか?」
「前科モンのアンタに、『罪』とか云われとうないけえ。それに、『みじかびの きゃぷりきとれば』で、何も悪いことなんかしとらんと思うけどのお」
「はああ?『みじかびの』?『きゃぷりき』?あ!『はっぱふみふみ』で、『大橋巨泉』やな?!」
「ほうよねえ」
「『はっぱふみふみ』の『ふみ』云いたんやろが、またまた詰まらんコジツケやし、『はっぱふみふみ』のどこがオナゴと関係あんねん!アンタ、間違うても、『大橋巨泉』を女子にしたアイコラ画像なんか送ってくるんやないで!」
「『大橋巨泉』のアイコラは、アンタとワシのiMessage交換が、いつか『プロの旅人』に採り上げられたことを考えると、肖像権の問題があるうじゃろうし、作らんけえ、心配しんさんな」
「アンタのアイコラは、肖像権だけやのうて、あること自体が世間に害を及ぼす大問題なシロモンや。で、『大橋巨泉』が、どうオナゴと関係すんのや?」
「『はっぱふみふみ』いうたら、パイロットの万年筆じゃろ?ワシ、アンタと出会うことになった『広島皆実高校』に入学した時に、確か、親に、パイロットの万年筆を買うてもろうたあ、思うんよ」
「ああ、当時は、中学、高校に入ると、万年筆買うてもろうてたな。制服の胸に万年筆をさしとったで。それで、なんか、大人の仲間入りしたような気がしたもんや」
「でも、その万年筆で、好きな女の子にラブレター書いて、エエ仲になろうとしようとしたことなんか、アンタと違うてないで。じゃけえ、『はっぱふみふみ』の『ふみ』のことで、ワシがなんか悪いことしたように云われてものお…」
「ホンマ、いらんことばっかし云いよって。ワテかて、高校時代に、万年筆でラブレターなんか書いたことあらへん」
「へええ、ほいじゃったら、毛筆で書いたん?凄いのお」
「ホンマ、こっちがあげもせん揚げ足ばっかり取りやがって。ええか、『ふみ』は、『はっぱふみふみ』の『ふみ』やあらへん。『阿川佐和子』と親しい『檀ふみ』じゃ」
「ワシ、『壇蜜』は嫌いじゃあないが、『壇蜜』より『餡蜜』の方が好きなんよ」
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「(アイツ、誤魔化し方が、アカラサマ過ぎる)」
と、友人のエヴァンジェリスト氏の所業に呆れるビエール・トンミー氏は、首を左右に振った。
(続く)
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