「(オゲレツの権化なアイツから、オゲレツ、と云われるなんて…いや)」
と、ふと、ビエール・トンミー氏は、冷静さを取り戻し、今受けた恥辱を払拭すべく友人エヴァンジェリスト氏にiMessageを送った。
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「いや、オゲレツなんは、やっぱりアンサンの方や」
「おお、開き直りかいね?」
「ちゃうで。アンサンに訊くが、『海女(アマ)さん』やら『尼(アマ)さん』のどこが、オゲレツなんや?『海女(アマ)さん』やら『尼(アマ)さん』をオゲレツ云うんは、職業に対する冒涜 宗教に対する冒涜やで」
「アンタ、見たことあるんじゃろ?」
「は?何をや?」
「例えば、『色情海女 ふんどし祭り』とか『色情海女 乱れ壷 』じゃろ。『トルコ風呂(秘)外伝 尼僧外伝』に『(秘)大奥外伝 尼寺淫の門』なんかよおね」
「…な、な、なんや、ソレ?」
「昔、見たことあるんじゃないん?」
「や、や、やから、何なんや?」
「アンタ、昔、日活ロマンポルノようけえ見とったんじゃないん?」
「ああ、エロ映画か」
「日活ロマンポルノを、ただエロ映画いうてええんかのお?アンタも知っとるじゃろ、『周防正行』?」
「ああ、知っとるで。『Shall we ダンス?』やな」
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「『周防正行』は、日活ロマンポルノで、変態のアンタ好みな『変態家族 兄貴の嫁さん』で監督デビューしとるし、他にも、そこから育った有名監督もおるし、なんにしても、アンタ、知っとるくせに、見とったくせに。いや、今も見とるんじゃないん?ネットで見れるじゃろうけえ」
「見とらん、見とらん!」
「見て、『んぐっ!』しとるんじゃないんね?」
「やめれ、その『んぐっ!』は!」
「じぇじぇじぇ!どうせ、また今年(2023年)の4月3日から、『海女さん』のドラマ見るんじゃろうに?」
「見るかいな、そんなオゲレツなドラマ。え?映画じゃのうて、ドラマか?ああ、ドラマかて、ワテは、そんなオゲレツなもんは見いへん」
「アンタあ、NHKに怒られるで」
「NHK?」
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「(NHK?NHKが、日活ロマンポルノに関わった人物たちのドラマでも作って放送するんだろうか?でも、ボクは、日活ロマンポルノって見たことは、本当にないんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、心の中で、あらためて友人エヴァンジェリスト氏に抗議した。
(続く)
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