「(だけど、ああ、ボクは、『興奮』してしまったんだ。あのフリーアナウンサーが、朝っぱらからテレビで、自らの妊娠を笑みを浮かべながら報告した時、ボクは、妊娠に至る様を想像してしまったんだ。ああ、いかん、いかん!)」
と、ビエール・トンミー氏が、自らの頭を掻きむしった時、友人のエヴァが、更に非難するいMessageを送ってきた。
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「それにしても、アンタ、ワシのことを強引過ぎる、云うとったが、『サウダーデ』の話から、オゲレツ話に持っていくんじゃけえね。『サウダーデ』は、オゲレツとはかけ離れた、哀愁いうか、郷愁いうか、憧憬いうか、なんかしみじみとした感情のことじゃろうに」
「そりゃ、アンサンが、『サウダーデ』いう言葉から、『サウナでファドを聴く』いう、また詰まらん駄洒落にもならんことを云うてきたからやないか!」
「いや、ワシは、『サウナでファドを聴きたいん?』とでも訊いてくるう思うたんじゃないじゃろうねえ、と云うただけじゃけえ。それをアンタが、『サウナ』からドイツの『混浴』、ドイツの『11PM』みたいな番組、更に、『ありゃ、いいなっ』ちゅう感じのフリーアナウンサー妊娠の話に持って行って、独りで勝手に『興奮』し始めたんじゃないねえ。まあ、『回春』せんといけんアンタじゃけえ、『新しい命が…』いう言葉で、『興奮』するんはエエことじゃけどのお。でも、『興奮』したんは、頭の方だけなんじゃろ?」
「余計な質問せんでエエ」
「どっちにしても、アンタ、オゲレツが過ぎるで」
「でもや、元はと云うたら、アンサンが、ポルトガルの『ファド』歌手の女(人)とも『ふか~い』お付合いをしとったんか、とクダラン質問してきたからやないか!ワテが真面目に『金平糖』の名前の由来が、ポルトガルにあるいう説明しとったのにや」
「ほうじゃ!アンタ、『金平糖』の話しとったんじゃ!」
「せやで。ワテが真面目に『金平糖』の名前の由来を説明してんやさかい、アンタも真面目にその話を聞かにゃあかんで」
「ワシ、『金平糖』は好きじゃけど、別に『金平糖』の名前の由来のことなんか興味ないのに、なんで、アンタ、『金平糖』の話ししてきたん?」
「へ?.....あ、それは...」
「ワシ、『congés payés』(コンジェ・ペイエ)いう言葉を出しただけじゃのに、アンタいうたら、そこから無理矢理、『金平糖』のこと云い出したんじゃ。『congés payés』(コンジェ・ペイエ)から『金平糖』は、駄洒落にもなっとらんけえ」
「おお、すまん、すまん。アンタのクダラン『聞き違い』が伝染ってもうたんやな」
「しかもじゃ、ワシ、『congés payés』、つまり、『有給休暇』そのもののことを話とったんじゃのうて、『Vacation』の問題のことを云うとったんよ」
「おお、せやった。『congés payés』は、『有給休暇』や。でも、問題は、そのことやなかったな」
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「『congés payés』(コンジェ・ペイエ)って、『有給休暇』のことだったのか。『congés payés』(コンジェ・ペイエ)が何か分らなくって、ついつい『金平糖』の話を持ち出して誤魔化そうとしたんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、自らも分らなくなっていた話の脈絡を思い出した。
(続く)
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