「(だけど、どうして、『菓子』の『菓』の謂れの説明なんかしていたんだったか…?)」
と、ビエール・トンミー氏が、混乱の縺れをの中にいた時、友人のエヴァンジェリスト氏が、その縺れを少しだけ解いてくるiMessageを送ってきた。
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「『菓子』の『菓』が、『果物』じゃあ、いうんは、ええんじゃけど、なんで、『果物』が『お菓子』なん?」
「おお、せやったな。古代の『菓子』はやな、今の『菓子』のように加工しとるもんやのうて、自然に存在する『木の実』やら『果物』やったらしいんや」
「おお!そういうことじゃったんじゃんねえ!」
「な、な、なんや?驚き方が、ちと大袈裟やあらへんか?」
「いやのお、合点がいったで。『Vacation』の問題なんじゃね!」
「はれ?またまた、訳分らんこと云いだしよったで。何が、『Vacation』の問題なんや?あ、今度は、『弘田三枝子』を持ってくるんやないやろな?」
「なんでなん?」
「なんでもくそもあるかいな。『弘田三枝子』いうたら、『♪ヴイ・エイ・シー・エー・ティアイオエン』の『ヴァケーション』やろ。元は、『コニ-・フランシス』やけどな」
「アンタあ、また関係ないこと持ち出して、話を明後日の方に逸らしんさんなや。ワシが云うとるんは、『Vacation』なんじゃけえ」
「原語で云うとるだけやないか。カタカナが気に食わんのやな」
「いや、日本人じゃけえ、外国語をカタカナで表現するんは構わんのよ。じゃけど、『Vacation』は『ヴァケーション』じゃないんよ」
「ああ、『ヴェイケイション』やな」
「違うけえ。『SNCF』の大家らしゅうもないのお」
「何、云いたいんや?『フランス国鉄(SNCF)』で『休暇』の旅にでも出ることを云いたいんか?」
「なんじゃあ、分っとったんじゃね。ほうよねえ。『Vacation』は、フランス語じゃと、『ヴァカシオン』じゃろ?」
「ん?...おお、そやで、そやで」
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「(『そやで』と判ったふりはしたが、何を云いたいんだ、アイツ)」
と、ビエール・トンミー氏は、不安に表情を顔の中心に収縮させた。
(続く)
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