「(まあ、会社から云われなくても、家内との旅行を大事にしていたから、『有給休暇』はちゃんと消化していたんだが…ああ)」
と、ビエール・トンミー氏が、まだ若い頃、夏休み等で、妻と国内外の旅行に出掛け、旅先のホテルでも『奮闘』していた頃のことを思い出していると、友人のエヴァンジェリスト氏から不満をぶつけるiMessageが送られてきた。
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「じゃってのお。会社の云う通り、年度途中で『有給休暇』を消化しとったってよお、年度末近うなって、病気になったら、どうするん!?」
「そりゃ、困るわななあ」
「『長期傷病休暇』いう、フランスの休暇制度に近いようにも見える制度もあったんよ。病気や怪我で長い間、仕事に出られんようになっても、給料が出て休める制度よ」
「ああ、ワテの勤めてた会社にも、そないな休暇あったように思うで」
「ワシ、まさにフランスの企業と団体作った時に、その『長期傷病休暇』をとるかあ、いう話も出たんよ。その団体でビジネス・プランをワシと『Jean-François』とで、徹夜なんかしながら、書き上げようとしとった時、ワシ、高熱が続いて、体が滅茶苦茶だるううて、食欲も全くのうなってのお、でも、ワシ、頑張って、『Jean-François』とビジネス・プランを完成させたと同時に倒れこんで、大きい病院で検査してもろうたら、『急性肝炎』じゃけえ、即入院するか、自宅療養して、とにかく安静にせんといけんよ、と医者に云われて、ワシ、1ヶ月くらい自宅療養したんよ」
「アンサン、そないなことあったんやな。それ、ワテもアンサンも働き盛りで、殆ど会うとらへんかんった時期やろ。アンサンの肝炎は、『B型』やったんか?それやったら、申請すりゃ、国からr給付金がもらえたんやないか?」
「アンタ、やっぱし『詐欺師』じゃねえ。ワシ、嘘の肝炎で給付金もらうようなことはせんよおね」
「嘘つけ、云うとらへんで。ある期間に集団予防接種て、同じ注射針で接種されとって、それで『B型肝炎』になったら、給付金もらえるんやなかったかのお」
「でも、ワシ、『B型肝炎』じゃなかたっけえ」
「ほな、『C型肝炎』やったんか?」
「『非ABC肝炎』で、『サイトメガロ』ウイルスによる肝炎じゃったんよ」
「ああ?なんか、どっかで聞いたことあるような気がするで。なんかロボットみたいな名前のウイルスやないか」
(参照:うつり病に導かれ[その3])
「ビジネス・プランを書くんで、無理したんがいけんかったみたいなんよ」
「アンサン、その頃から『仕事依存症』やったんやな。オゲレツやけど、仕事は真面目にする男やさかいな」
「それなのに、医者いうたら、ひどかったんよ。ワシに、『海外に行って、遊んだことはないかあ』いうて訊いてきたんよ」
「ああ、あっちの『遊び』やな」
「ワシ、アンタと違うて、女房一筋じゃけえ、『先生、そうようなことはせんけえ』と云うたったんよ」
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「(どうも、よく分らないが、アイツ、あんなにオゲレツなのに、どうして仕事は真面目なんだろう?)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の二面性に今更ながら、首を捻った。
(続く)
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