「(でも、アイツ、『サウダーデ』で、また何かボケをかましてくるんだろう)」
と、ビエール・トンミー氏が、友人エヴァンジェリスト氏のおふざけを予想していたところ、その予想通りのようでありながら、そうではないiMessageが届いた。
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「アンタあ、ワシが、『サウナでファドを聴きたいん?』とでも訊いてくるう思うたんじゃないじゃろうねえ?」
「ああ、そう思うたで。一応、先に答えといてやるわな。サウナでファドを聴きたいとは、特に思わへんが、サウナは好きやで。スポーツクラブでも〆に入っとったな」
「フィンランドに行ってサウナに入ったことはあるん?」
「フィンランドでは、あらへんな。ドイツのホテルのサウナは混浴と聞いて入ろうかと思うたんやけど、場所がよー分からんかったさかい,残念ながら行けなんだ」
「混浴!おお、そりゃ、残念じゃったのお。アンタの『凶器』を『メルセデス』さんなんかに披露するチャンスじゃったのにのお」
「でもや、そのドイツのテレビには、びっくりしたで。『11PM』みたいな番組で『今やっとる』カップルに対して、当り前で平気な感じでインタビューしとぅたんや」
「え!『今やっとる』ところを映しとったん!?」
「そやで。びっくりやろ。それも、『こんなことは、当り前や」ちゅう感じや」
「びっくりじゃけど、エエねえ。『プロの旅人』よりもオゲレツじゃね」
「それがお下劣感、全くないんや。『たまたま”やっとる”カップルにインタビューしました』ちゅう感じで、嫌らしさは全くないんや」
「イヤラシがなかったら、『んぐっ!』にならんじゃないね。そりゃ、いけんねえ」
「ワテは、『やっとる』いうことより、『当り前』いうことにびっくりしたんや」
「その内,アンタが『やっとる』最中にインタビューに行ったげるけえ」
「おお、『やっとる』時にインタビューを受けたってもエエで。但しや。『相手』をちゃんと用意したもらわんとあかんで」
「どうような『相手』がエエん?」
「うふっ…….そりゃ、『ありゃ、いいなっ』ちゅう感じのフリーアナウンサーみたいなんがエエなあ。うふっ」
「ええーっ!アンタ、あの『彼女』はいけんよ。もう人妻じゃけえ。それに、妊娠しとるんよ。この前、自分の出演する朝のテレビ番組で、『新しい命が…』云うとったけえ」
「妊娠しとるいうんは、『やった』からやろ。テレビで、シラーっと、『新しい命が…』云うんは、公開の場で『やりました』云うとることになるんや。それやったら、ワテと一緒に『やっとる』最中に、アンタのインタビューを受けたってもエエやないか」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ちんさい!アンタ、オゲレツが過ぎるで」
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「(ああ、そうだ。ボクは今、猛烈にオゲレツになってる)」
と、ビエール・トンミー氏は、自らの鼻腔が北島三郎ばりに大きく拡がるのを制御できなくなっていた。
(続く)
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