「(だけど、アイツ、どうして、『Ho'oponopono』のことなんか持ち出してきたんだったか?)」
と、ビエール・トンミー氏は、自らが混乱の渦の中で自らの体と意識とが回転させられているのを感じていると、友人のエヴァンジェリスト氏から神経を逆撫でするようなiMessageが送られてきた。
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「でも、アンタあ、どうして、ワシに『Ho'oponopono』のことなんか持ち出させるん?」
「はあああ!それは、こっちのセリフやで。ワテ、『Ho'oponopono』のことなんか、どうでもええんや」
「でも、アンタが、『ジュリアン』さんのことを云いだしたんじゃないねえ」
「お!そや。そこや、渦の源は!」
「渦?どこに渦があるん?....あ!アンタ、またやったんじゃね!」
「な、な、なんや、今度は、またいきなり『やった』やなんて、またまたオゲレツやないか」
「あああ、アンタこそ、オゲレツでえ。ワシが、『やった』云うただけで、アンタ、オゲレツな『やった』じゃあ思うたんじゃね」
「へ?ちゃうんか?」
「ちゃう、ちゃう、ちゃいまんんねん、じゃけえ。アンタ、また駄洒落云うたんじゃろ、云うことよおね」
「ワテ、なんか駄洒落云うたか?」
「またまたオトボケじゃねえ。『ジュリアン』さんが今、フランスの『ベジエ』におってみたいじゃけえ、それに引っ掛けて『ベジエ曲線』のことを云うたんじゃね!アンタ、やっぱり痴的じゃけど、知的じゃねえ」
「お、お、せや、『ベジエ曲線』や….たかな?」
「頭ん中で、『ベジエ曲線』で描画しとる内に、渦巻きみたいな絵になって、脳みそがクルクルしてきたんじゃろ?知的な男は、『ベジエ曲線』で渦を作ってしまうて、その渦に自らの思考が吸い込まれてしもうんじゃね!?」
「せやで。ワテぐらいになると、町の名前の『ベジエ』聞いただけで、頭の中で、『ベジエ曲線』で描画してまうんや」
「すまんのお。ワシが、『ベジエ』いう名前を出したんがいけんかったね。でも、アンタが、『ジュリアン』さんのことを先に云うてきたんじゃけえ」
「はああ?!」
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「(ああ、話がループしている。いや、アイツが態とループさせてるんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人エヴァンジェリスト氏に翻弄されながらも自らがお変えている状況を冷静に把握しようとした。
(続く)
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