「(若い頃は、ボクも仕事でかなり無理して、深夜残業も随分、したもんだ。でも、そんな中でも、家内との『コト』は疎かにせず、頑張れたものだった…)」
と、何故か、ビエール・トンミー氏は、友人エヴァンジェリスト氏が『急性肝炎』で疑われた『遊び』のことから、妻との『コト』を思い出し、誰に心中を見られている訳でもないのに、独り赤面したが、さすがのエヴァンジェリスト氏もビエール・トンミー氏のその赤面には気付かず、『休暇』に関するiMessageを続けてきた。
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「ようは、ワシ、その『サイトメガロ』の肝炎で1ヶ月、自宅療養することになって、『長期傷病休暇』をとるかあ、いう話に会社の上司となったんよ」
「ああ、とりゃあエエやないか。まさに、そないな時の為の休暇やないか」
「でものお、上司が、会社の制度をよう調べたら、『長期傷病休暇』をとるにゃあ、その前に『有給休暇』を全部消化してからじゃないととれんことが判ったんよ」
「ああ、そうなんかいな。ワテの会社は、どやったんやろ?」
「ワシ、『有給休暇』は毎年毎年、20日繰越しとって、の頃がまだようけえあって、結局、『有給休暇』で自宅療養は済んだけえ、『長期傷病休暇』は使わんかったんよ」
「そりゃ、よかったやんか」
「アンタあ、何云うとるん!ワシは、要するに、『サイトメガロ』肝炎で1ヶ月、『有給休暇』をとったんよ」
「ああ、そういうことやな」
「一緒に団体作ったフランス企業のフランス本国の連中は、ようも知らんで、『届』だけ見て、ワシが、『Vacation』をようとる奴だと思うたんよ」
「そりゃ、大いなる誤解やな。二階でも三階でも四階でもあらへん、全くの『ゴカイ』やな」
「アンタあ!ワシ、怒るで。ワシが肝炎でようけえ苦しんだあ、いうのに!」
「おお、すまへなんだ。要するに、『Vacation』の取り違えやな」
「そうなんよ。これが、『Vacation』の問題なんよ」
「『Vacation』の問題?なんや、それ?」
「何、云うとるん!?『Vacation』の問題を持ち出してきたんは、アンタじゃないねえ!」
「ワテ、『Vacation』の問題なんか云うたか?」
「『Vacation』の問題という言葉は云わんかったけど、『果物』が『お菓子』じゃあ、云うてきたんじゃないねえ」
「おお、せや、せや!昔は、『果物』が『お菓子』やったんや。ワテ、その説明しとったんや。なのに、アンタがまた茶化して、話を変な方向に持っていったんや」
「ワシ、『チャカ』なんか、持ってとらんで」
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「(ホント、アイツと話していると疲れる。自分が何を話していたか、分らなくなってしまう。折角、為になる話をしてやろうとしているのに)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏に翻弄される自分に、まさに忸怩たる思いを抱いた。
(続く)
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