「(でも、アイツ、ようやく、話を戻してきたのに、また、まさに『チャカ』してきやがった)」
と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏に、今更ながらに呆れていると、更に呆れさせるiMessageが送られてきた。
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「そりゃ、アンタあ、立派な『チャカ』を持っとるんじゃろうけどのお」
「オゲレツはやめれ、云うとるやろ」
「あ、すまん、すまん。ワシ、間違うとったのお」
「お、ようよう分ったんやな」
「そうよね。ワシ、アンタの友だちじゃけど、『アレ』は直接見たことないけえね」
「『アレ』?」
「『オオヅツ』よおね。『オオヅツ』いうても、相撲取りじゃあないけえね」
「ワテ、相撲にも興味あらへんさかい、『オオヅツ』ちゅうお相撲さんも知らへんがな」
「『お相撲さん』云うん、止めてえや。気持ち悪いけえ」
「は?何が、気持ち悪いねん?」
「アンタ、野球選手のことを『お野球さん』云うん?」
「云わんな」
「プロレスラーのことを『おプロレスさん』云う?」
「そりゃ、云わんし、プロレスのこと自体、云うことあらへん」
「じゃろ。じゃけえ、『相撲取り』のことは、『お相撲さん』と云わんでえや」
「そないなん、どうでもエエやろ。アンサン、どうでもエエこと云いよって、また、オゲレツなこと隠そうとしてるんやろ。『オオヅツ』いうんは、どうせ、『巨砲』とでも書くんやろが、『巨砲』ちゅう、『お相撲さん』でもおるんかいな?」
「じゃけえ、『お相撲さん』は止めてえや。それに、『巨砲』いう『相撲取り』はおらんけえ」
「ほな、『巨砲』やのうて違う漢字なんか?『大筒』か?どっちにしても、アンタ好みなオゲレツな感じ(漢字)やがな」
「いやの、『巨砲』いう『相撲取り』は、今はおらんが、昔、おったんよ。大関になるかも、いう時もあったんじゃが、結局、関脇止まりじゃったんじゃけど」
「アンサン、相変らず、言葉尻捕まえて屁理屈云いよるなあ。要するに、ワテの『アレ』のことを『巨砲』やと云いたんやろ。止めれ、そないなオゲレツは」
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「(ようやく話が、『果物』が『お菓子』だったことに戻ったと思ったのに、アイツめ、また…)」
と、ビエール・トンミー氏は、虚空に浮かぶ友人エヴァンジェリスト氏の像を睨みつけた。
(続く)
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