「(ホームセンターを『ホムセン』と書く雑誌にも怒り心頭だ!)」
と、未だビエール・トンミー氏が、怒りに囚われていた時、友人のエヴァンジェリスト氏から冷静なiMessageが届いた。
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「で、武士にとっては、『一所懸命』いう言葉ができた程、土地いうもんは大事なもんじゃけえ、それでどしたん?」
「ああ、せやったな。も一回、説明したるが、鎌倉時代から『平氏』と『源氏』をルーツとする武士が増えたさかい『平」や『源』では家の区別がつきにくうなって、代りに、それぞれの家が本拠を置く土地の地名が注目されるようになったんや。そこで、家を呼ぶにゃあ、地名が使われるようになったんやて」
「ああ、今でも、田舎では、同姓の親戚も多いからか、他人を地名で呼ぶし、ワシも女房も、女房の兄一家が横浜に住んどるけえ、兄一家のことを『横浜が…』とか云うのお」
「千葉に本拠地があるから『千葉常胤』、三浦半島が本拠地やから『三浦義澄』。『北条義時』かて伊豆の北条が地名や。彼らは皆んな『平氏』の一族で『平常胤』、『平義澄』、『平義時』なんやで」
「『サニー』さんもそうじゃったんじゃね!?」
「はああ?『サニー』?日産は、千葉に工場持ってたかいなあ?」
「いや、『サニー』兄さんは、千葉に工場持っとったいうこと聞いたことないでえ」
「千葉に工場もなんも、『サニー』はもうあらへんはずや」
「そうなんよ。残念じゃねえ」
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「(アイツ、何故、ブランドももうなくなった日産の『サニー』のことなんか云ってきたんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏は、訳の分からぬことを云ってくる相手と知りながらも、また、友人のエヴァンジェリスト氏の翻弄されてしまっていた。
(続く)
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