「(だけど、アイツ、態と、『イェイツ』ー!、と云って、ボクを混乱させようとしたんだ。『伊藤道郎』っていう『舞踏家』のことも知らなかったが、その息子の結婚した相手が、アイツがよく知っていた『山口瞳』の妹だとか、話をどんどん派生させて、コチラを混乱させて喜んでいたんだろう。でも、『舞踏家』を『武闘家』だなんて、語るに落ちたな)」
と、ビエール・トンミー氏は、怒りと嘲笑とが入り混じった感情を抱いていると、友人のエヴァンジェリスト氏が、更にビエール・トンミー氏の怒りと嘲笑とをかいそうなiMessageを送ってきた。
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「いやの、最近のある種の『武闘家』は、ある種の『舞踏家』みたいなところがあるけえね」
「け!また、言葉遊びかいな。『ぶとうか』いうんもアレじゃし、『ある種の』いうんも勿体つけとるしのお」
「違うんよ。『武闘家』いうんは、ありそうでなさそうで、どっちか云うたら、ゲームの世界なんかの職業みたいなもんなんかもしれんけえ、でも、戦う人のことじゃろうし、でのお、プロレスラーは、ある種の『武闘家』かのお、思うたんよ」
「なんや、またプロレスの話かいな」
「それにの、プロレスラーも色んなんがある、云うか、おるけえ、その意味でも『ある種の』なんよ」
「余計、云うとることが分らへんで」
「じゃあ、はっきり云うけどの、最近のある種の『武闘家』いうんは、猪木とか猪木の教えを守るプロレスラーじゃない、それも、特に最近のプロレスラーのことなんよ」
「なんかゴチャゴチャしとるが、プロレスなんて、なんにしても興味あらへんで」
「ある種の『舞踏家』みたいなところがある、いうんは、『舞踏家』じゃないんじゃけど、『舞踏家』みたいに、付けられた振りを踊るようなことをする、いうような意味なんよ」
「さっぱりわやや、あかしまへん」
「要約するとのお、猪木とか猪木の教えを守るプロレスラーじゃない、それも、特に最近のプロレスラーは、『舞踏家』みたいに、付けられた振りを踊っとるような感じじゃあ、いうことなんよ」
「どこが要約なんや?それに、要約もなんもいらへんで」
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「ふん(プロレスなんて、どっちにしても八百長だろうに)」
と、鼻を鳴らしたビエール・トンミー氏は、その鳴らした鼻を少し上向けるようにして、自身のプロレスに対する見方を表した。
(続く)
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