「(『ティンカーベル』なら、羽根が生えているけど、『ティンカーベル』は人間ではなく、妖精だからなあ)」
と、ビエール・トンミー氏が、羽根の生えた人間、というか、人間的存在として『ティンカーベル』という『妖精』を脳裏に描いた時、友人のエヴァンジェリスト氏が、その『妖精』という言葉の入ったiMessageを送ってきた。
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「『イェイツ』いうたら『妖精』らしいけえね」
「な、な、なんや、また、なんでいきなり『妖精』が出てくんのや?」
「まあのお、『鷹』が『妖精』かなんか知らんのんじゃけど、『鷹』にゃあ、羽根が生えとったんよ」
「アンサンなあ、鷹に羽根があんのは当り前やで」
「なんねえ、アンタが、『伊藤道郎』には、羽根でも生えとったんか?云うて訊いてきたんじゃないね」
「ああ、訊いたで。でもや、『伊藤道郎』はんは、『ジェリー伊藤』はんのお父はんなんやろ?つまり、人間なんやろ?人間に羽根が生えとんか?ちゅうてんねん」
「ほいじゃけえ、『鷹』が『妖精』かなんか知らんのんじゃけど、『鷹』にゃあ、羽根が生えとった、云うとるんよ」
「おんなじこと、繰り返すんやないで」
「『伊藤道郎』は人間じゃったけど、『鷹』じゃったんよ」
「なんや、『伊藤道郎』はんは、人間と鷹のハーフやったとでも云うんか?」
「ワシ、『鷹の井戸』は見たことないけえ、ようは知らんのんじゃけど、『鷹』は、『鷹のような女』みたいでもあったらしいけえ、ハーフじゃったかどうかは知らんけど、摩訶不思議な存在じゃったんかもしれんね」
「は?『鷹のような女』?『女』?『鷹の井戸』?」
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「ああー゛!」
と、ビエール・トンミー氏は、思わず、叫びを声に出し、頭を掻き毟った。
(続く)
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