2023年5月30日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その138)

 


「(ああ、思い出した。確かに、『サザエさん』の主題歌は、『♩お魚くわえた』ではなく、『♩サーザエさん、サザエさん、サザエさんってどんな人?』だ!でも…)」


と、ビエール・トンミー氏の頭の中に、『江利チエミ』の実写版のテレビ・ドラマ『サザエさん』の主題歌が流れ、同時に、『サザエさん』の夫『マスオさん』を演じていた俳優『川崎敬三』の顔も脳裏に浮かんできたが、その『川崎敬三』の顔の前に大きな『?』マークも付き、ビエール・トンミー氏は、その疑問を友人のエヴァンジェリスト氏にiMessageで投げ掛けた。



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「でもや、アンサン、なんで、その『川崎敬三』はんのことに拘んのや?」

「そりゃ、決っとるじゃろ。『ショーケン』の話が出たけえよ」

「アンサン、態と訳分らんこと云うとるやろ?なんで、『ショーケン』の話から『川崎敬三』はんが出てくんのや?2人は、ドラマか映画で共演でもしとったんか?まあ、共演しとってもしとらへんでも興味はあらへんのやが」

「『ショーケン』が役者として活躍するようになったんは、1971年の『時間ですよ2』とか1972年の『太陽にほえろ』辺りからで、『川崎敬三』は、1974年から『アフタヌーンショー』の司会をするようになって、それからは殆ど役者やらんようになったし、『アフタヌーンショー』の司会を辞めた後も、ほんの何本かのドラマに出ただけで、もう俳優はせんようになって、宮城県古川市の『ホテル古川ゴールデンパレス』の雇われ支配人にはなったものの、4年で罷免されて(じゃけえ、エエ思い出じゃないんじゃと)、それからは、アパート経営で生計を立てて、もうゲーノー界には戻らんかったけえ、『ショーケン』とは共演したことはない思うで」

「アンサン、長々と『川崎敬三』はんの『その後』を語ってくれたんやけど、ワテ、そないなことどうでもエエねん。なんで、『ショーケン』の話から『川崎敬三』はんが出てくんのか、さっぱり分らへんで」

「じゃけえ、『川崎敬三』は、『敬三』じゃけえよね。間違えんさんなよ、問題は、『敬三』なんよ。『どうもどうも』の『高橋圭三』とは関係ないけえね」

「ああ、『事実は小説より奇なりと申しまして』の『私の秘密』やな。NHKのアナウンサーでフリーになったハシリの人や」

「アンタの秘密は、変態じゃあ、いうことで、奥様も知らんのんじゃろ。でも、『高橋圭三』にも秘密があったんよ」

「は?でも、も何も、『高橋圭三』の秘密なんか興味あらへんで」

「『高橋圭三』は、『宮澤賢治』なんよ」




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「(アイツ、また、『高橋圭三』から『宮澤賢治』へと、話を逸らしていくつもりだな)」


と、ビエール・トンミー氏は、脳の中で、浮かびかけた銀河を走るSLの像を黒板消しで拭き消した。



(続く)






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