「(だけど、なんで『桂小金治』のことなんか、真剣に話してしまってるんだったか?)」
と、ビエール・トンミー氏が今更ながら、自らが巻き込まれた友人のエヴァンジェリスト氏との会話の謎に、上目遣いとなり、白眼を剥いたようにも見えたことに気付かないでいた時、エヴァンジェリスト氏から、その謎を少し解くようなiMessageが届いた。
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「での、『桂小金治』が7年間、司会した後、俳優の『山田吾一』がなったんじゃが、不祥事絡みですぐに辞めて、その後は、局アナの馬場雅夫になって、その後に、司会になったんが、『川崎敬三』なんよ」
「ああ、『川崎敬三』はんのことやったな。せやけど、『川崎敬三』はんは、印象に残っとらんで」
「『川崎敬三』が、『アフタヌーンショー 』の司会をしとったんは、覚えとらんのじゃね。それは、『川崎敬三』が、『アフタヌーンショー 』の司会をしたんは、多分、1974年からのことで、アンタはもう20歳で(ワシもじゃけど)、もう『小学生』じゃなかったからじゃろうねえ。ワシは成人してからも『テレビっ子』じゃったけえ、『川崎敬三』は、よう覚えとるんよ」
「成人が、『テレビっ子』かいな。妙ちくりんな表現やな。でも、確かに、アンサン、学生時代、下宿で朝から晩までテレビ見とったんやったな。午後は、『杉良太郎』の『遠山の金さん』の再放送なんか、見とったんやな?」
「『天知茂』の『非情のライセンス』の再放送もようけえ見とったんよ」
「アンサンの場合は、『異常のライセンス』やで」
「アンタ、昔のゲーノー界のことは知らんでもないのに、本当に『川崎敬三』のこと知らんのん?『川崎敬三』は、『マスオさん』じゃったんよ。アンタ、『サザエさん』のことなら黙っとれんのじゃろうに」
「は?『川崎敬三』はんが、『マスオさん』?『川崎敬三』は、アニメのキャクターやないやろに」
「『江利チエミ』よおね」
「おお、『テネシー・ワルツ』やな。歌の上手い人やったなあ。…あ!『サザエさん』かあ!?」
「ほうよねえ。ようよう分ったんじゃね!」
「ああ、そういうことかいな。ああ、思い出したで、『川崎敬三』はん!アニメの『サザエさん』やのうて、『江利チエミ』の実写版の『サザエさん』で『マスオさん』役しとった俳優やな」
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「(ああ、そうだった。『江利チエミ』の『サザエさん』かあ。そうだ、昔は、『サザエさん』といえば『江利チエミ』だったんだ。『江利チエミ』は、『サザエさん』そのものな感じだった。ああいうのを嵌まり役って云うんだろう)」
と、ビエール・トンミー氏は、所謂『サザエさん』ヘアの『江利チエミ』を想い出し、『江利チエミ』の実写版のテレビ・ドラマ『サザエさん』を見た宇部市琴芝の家の臭いが、鼻腔に漂った。
(続く)
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