「(最初の『Eクラス』を買ったのも、福岡だった。福岡のヤナセで買ったんだ。マイナーチェンジ後のモデルで、九州で一番最初に売れたクルマだったんだ。それを無理矢理に横浜ナンバーにしたんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、ベンツと福岡と横浜とが入り混じった思い出に浸っていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、トボけたiMessageが入った。
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「でも、『♩お魚くわえた』じゃないんよ」
「はあ?」
「『♩サーザエさん、サザエさん、サザエさんってどんな人?』じゃけえ」
「あんな、文字だけやったら、どんな曲か分らへんで。でも、要するに、『♩お魚くわえたドラ猫』いう歌やない、云いたいんやな?けど、なんやその歌は?」
「『マスオさん』は知っとるじゃろ?」
「何や、『サザエさん』のか?」
「おお、やっぱり知っとるんじゃね」
「他に、『マスオ』ちゅう奴は知らんで」
「『マスオさん』は、『川崎』なんよ」
「いや、『マスオさん』は、『フグ田』や。せやから、『サザエさん』も、『磯野サザエ』やのうて、『フグ田サザエ』や」
「いや、そういうことじゃないんよ」
「ああ、名前とちゃうんやな。でも、『サザエさん』一家が住んどんのは、『桜新町』やで。最初は、福岡やったかもしれへんが…あ!『マスオさん』は、『川崎』出身なんか?」
「いや、『マスオさん』は、確か大阪出身らしいんよ。住吉じゃったあ、思うで。大阪弁は喋らんけど」
「ほな、『マスオさん』のどこが、『川崎』なんや?」
「ゲーノー界のこと詳しゅうない、いうても、アンタ、『川崎敬三』は知っとるやろ?」
「『川崎敬三』?誰や、それ?知らへん、知らへん」
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「(いや、どこかで聞いたことはなくはないような気もしないではない感じがする)」
と、ビエール・トンミー氏は、自らの頭の中で脳味噌がぐるぐると周りながら揺らいでいる感を得た。
(続く)
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