「(まあ、『鎌倉殿の13人』は大好きだったが、『千葉常胤』自体にはそんなに興味はなかったんだが…でも、『千葉真一』よりは…)」
と思ったビエール・トンミー氏は、続きのiMessageを友人のエヴァンジェリスト氏に送った。
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「『千葉常胤』は、『平常胤』やったけど、『平氏』ばっかしやさかい、千葉に本拠地があるちゅうことで、『千葉常胤』にしたんや」
「それ、もう聞いたで。アンタ、歳とったのお。繰り言が多いで」
「黙って聞きいや。『千葉常胤』の『千葉』には、要するに、ちゃんとした謂れがあんのや。で、『千葉真一』は、どないやねん?」
「おお、ようよう聞いてくれたのお。どうやら、昔、東映の所長の『山崎真一郎』いう人が、『千葉真一』が千葉出身じゃけえ、『千葉』で、『真一』は、『山崎真一郎』の『真一郎』からとれや、いうことで、『千葉真一』になったんじゃと」
「はああ?なんや、千葉で生れただけで『千葉』やなんて、『桓武平氏』の流れをくんどる『千葉常胤』みたいな由緒正しい家系のお人と一緒にしたらあかんで」
「いやの、『千葉真一』は、千葉生まれじゃないんよ」
「アンサン、都合悪うなったら、論理も何も滅茶苦茶にしてまうんやな。アンサンが云うたんやで、『千葉真一』が千葉出身やと」
「ああ、云うたで。ピーナッツが名産の千葉出身じゃ、とまでは云わんかったけどの」
「また余計な情報入れてくんやなあ。でも、それで、何を今更、『千葉真一』は、千葉生れやない、云うんや」
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「(危ない、危ない。『ピーナッツ』なんて言葉にまた引っ掛かっていると、また、話があらぬ方向に飛んでいってしまう)」
と、ビエール・トンミー氏は、本能的に自らの身を潜める仕草をとった。
(続く)
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