2023年5月13日土曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その121)

 


「(それにしても、政治家って『元気』だ。『山﨑拓』が、『スクープ写真』を出されたのは、今のボクくらいの年齢だったような気がするが、ボクはもう…)」


と、ビエール・トンミー氏が、『余計なこと』と云いながらも、どこか『山﨑拓』を羨ましく思っていると、友人のエヴァンジェリスト氏からようやく、『拓』先輩の正体を明かすiMessageが入ってきた。



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「ああ、『山﨑拓』は、大連生れじゃけど、福岡出身みたいに云われとるようじゃし、『拓』先輩は、鹿児島生れじゃけど、広島出身じゃろ?鹿児島の小学校から広島の皆実小学校に転校してきて、その後、翠町中学、広島皆実高校と、多感な時期を広島で過ごしたんじゃけえ」

「ああ、『吉田拓郎』やな」

「そうよね。広島皆実高校の大事な先輩を忘れんさんなよ」

「先輩?『広島皆実高校』?ワテは、そんな『カイジツ』なんちゅう高校は知らんで」

「もう、そのオトボケは飽きたけえ。ワシと一緒に、『広島皆実高校』の文化祭で、『拓』先輩のコンサート聞いたじゃないねえ。『♫ボクのかみーがあ、肩まで伸びてええ!』いうん、聞いたじゃないね」




「知らへん、知らへん。聞いてへん、聞いてへん!」

「要は、アンタも『拓』先輩と同じで、九州生れじゃけど、広島育ちじゃけえ、広島出身じゃないね。『出生地』は、文字通り、生れた土地じゃけど、『出身地』は、生れた土地だけじゃのうて、育った土地なんかのことも含む漠たるもんじゃけえ」

「何をごちゃごちゃ云うてんねん。要は、『千葉真一』は、千葉で生れとらんが、千葉で育ったさかい、千葉出身で、名前を『千葉』にした、ちゅうことやな。でもや、云い直すけどな、千葉出身いうだけで『千葉』やなんて、『桓武平氏』の流れをくんどる『千葉常胤』みたいな由緒正しい家系のお人と一緒にしたらあかんで。『千葉真一』は、『平氏』の流れの家系なんかいな?本名は、『平真一』なんか?」

「本名は、『前田禎穂(まえだ さだほ)」なんよ」

「なんや、『前田』は、『加賀前田家』やったら、菅原道真の後裔と云われとるし、『禎穂』も、由緒ありげな名前やないか。『真一』よりエエで。でも、どうせ『真一』にすんのやったら、『眞一』と書くようにしたら良かったんや」


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「(ふふ。どうだ?たまには、こちらから攻撃を仕掛けてもいいだろう)」


と、ビエール・トンミー氏は、左頬を少しく歪め、ニヒルな笑みを浮かべた。


(続く)






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