「(でも、アイツのことだ。青森にキリストの墓がある、っていう感じのことでも云ってくるつもりなんだろうか?)」
というビエール・トンミー氏の想像通りのようなiMessageをアイツこと友人のエヴァンジェリスト氏が送ってきた。
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「あののお、『弓月神社』いう神社があるんじゃと、丹波篠山に」
「なんや、そこにキリストの墓でもあんのか?」
「ギョっ!ギョっ!漁業協同組合!アンタ、知っとんたん!?『弓月神社』にゃあ、まあ、キリストの墓がある訳じゃないんじゃけど、『弓月神社』に祀られとる『弓月大明神』は、『弓月王』で『弓月』いう今の中国とカザフスタンの国境辺りにあったユダヤ系キリスト教国の王らしいんよ」
「ホンマかいな?」
「この『弓月神社』にも、『三柱鳥居』があったら、アンタも信じるんじゃろうがのお」
「はあ?なんや、『三柱鳥居』て?」
「三本足の鳥居いうか、鳥居を3つ、三角柱を作るようにくっつけたようなもんらしいんよ。『弓月神社』の『弓月王』は、京都の『大酒(大避)神社』にも祀られとって、その神社の近くの『木嶋坐天照御魂神社』の鳥居は、『三柱鳥居』なんじゃと」
「なんや、親戚の親戚もまた親戚ちゅう、無理矢理な感じやな」
「での、この『三柱鳥居』は、『三位一体』を現しとるいう説もあるみたいなんよ。『三位一体』いうたら、キリスト教じゃろ」
「『三位一体』かどうかは知らへんが、三本足の鳥居ちゅうんは、奇妙いうか珍しいもんやな」
「アンタでも、そう思うん?」
「そら、誰かてそう思うやろ」
「いや、アンタなんか、『人間三柱鳥居』じゃけえね」
「おいおい」
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「(うーむ。アイツ、また何か企んでるな)」
と、ビエール・トンミー氏は、警戒心を強めた視線で友人のエヴァンジェリスト氏からのiMessageが映るiPhone14 Proの画面を凝視めた。
(続く)
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