「(そういえば、『力水』で使う紙って、何なんだろう?)」
と、ビーエル・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏を先回りするような発想をした時、エヴァンジェリスト氏から後を追うようなiMessageが届いた。
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「『力水』をつけてもらう時に使う紙は、『力紙』とか『化粧紙』いうらしいんじゃけど、あれは、『クリネックス』でも『スコッティ』でもないと思うんよ」
「当り前やろ」
「どうやら、アレは、習字で使う半紙があるじゃろ?その半紙を半分に折ったもんみたいなんよ」
「ああ、そんな感じやな。とするとやで、半紙は和紙やさかい、相撲は、『スコッティ』とも『スコットランド』とも関係あらへんで」
「まあ、確かに、『英ノ国』は、イギリス出身じゃけえ、『英ノ国』いう四股名にしたんじゃろうけど、イギリスでも『イングランド』出身じゃったけえ、『スコットランド』とは関係ないのお」
「なんや、『英ノ国』ちゅう相撲取りがおんのか?」
「ああ、でも相撲の世界に馴染めんかったみたいで、初土俵から1年もせんうちに辞めたそうなんよ」
「ほな、そないな話、どうでもエエやないか」
「何云うとるん。アンタが、ワシに関係ない話させたんじゃないねえ。アンタが、関係ない相撲のこと云い出すけえいけんのんよ。ワシ、『スコット・ペーパー』いう会社と『スコットランド』との関係について話そうとしとったんじゃけえ」
「まあ、回数稼ぎの手伝いみたいなもんやな」
「また訳の分らんこと云うねえ」
「アンサンこそ、惚けんのが上手いでえ」
「エエね。『スコット・ペーパー』いう会社を作った『E. Irvin Scott 』と『Clarence R. Scott』いう兄弟のひいひいおじいちゃん、つまり、高祖父の『Col. William Scott』いう人とか、その更に父親の『Archibald Scott』いう人は、どうやら、アイルランドの出身みたいなんよ(多分、今の『北アイルランド』の『County Derry』[デリー州]の『Macasquin』の出身じゃ)」
「なんや、『アイルランド』やんか」
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「(アイツ、『スコット・ペーパー』を作った兄弟の先祖を必死になってネットで調べたんだろう。まさに『燃える闘魂』ならぬ『燃える執念』の男だ)」
と、ビエール・トンミー氏は、あらためて友人のエヴァンジェリスト氏の執念深さに少し怖いくらいの思いを抱いた。
(続く)
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