「(ウゲーっ!あんな皺だらけのモノを想像してしまったあ!自分のモノでも、アイツのモノでも、他の誰のモノでも吐きたくなる!)」
と、ビエール・トンミー氏が、嘔吐感に襲われ、何かを口から思いっ切り吐き出すかのように、アイツこと、友人のエヴァンジェリスト氏へのiMessageを強く打った。
====================================
「アンサン、ホンマ、エエ加減にせえよ。アンサンのこれまでのオゲレツは、オゲレツはオゲレツでも、もうちょい言葉に遠慮いうもんがあったやないか。それなのに、今回は、『コーガン』やて!?そのもんズバリやないか!」
「そのもんズバリのどこがいけんのんねえ?!」
「なんや開き直りかいな」
「『コーガン』のどこがオゲレツなん?」
「アンサン、そこんとも分らんようになったんか?」
「そりゃまあ、『コーガン』なアンタにオナゴたちがメロメロになって、アンタ、シタイ放題になるかもしれんけえ、まあ、その意味ではオゲレツかもしれんけど」
「なんにゃて?『コーガン』なワテて、歳とったいうても、ワテの顔、そこまで皺くちゃやあらへんで。オナゴたちがメロメロになんには、そりゃそうかもしれへんけどな」
「そりゃそうよお。アンタあ、『コーガン』じゃけえ」
「は?会話になってへんで」
「アンタあ、皺くちゃじゃのうても、もう爺さんじゃけえ、確かに『紅顔の美少年』じゃないじゃろうけど、『紅顔の美爺さん』よおね。じゃけえ、オナゴたちがメロメロになるんは仕方ない思うんよ」
「あ、そういうことかいな。『コーガン』は、『紅顔』やったんやな。確かにワテ、若い頃は、『紅顔の美少年』と云われとったで。でも、アンサン、態と混乱するような云い方したんやろ」
「いや、ワシ、『コーガン』のことなんか話しとうないけえ、『コーガン』じゃあない、云うたんよ。アンタあ、『コーガン』じゃのうて『慧眼』じゃと云うとるんよ」
「なんか誤魔化されとる気がするで」
====================================
「(アイツのレトリックは、いつもメチャクチャだ。だが、何事も臆せず実行すると、それはそれで通るものだからなあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏に呆れると共に感心もするのであった。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿