「(だけど、アイツ、『ようようそこに話を戻してくれるんじゃね』と云っていたが、『そこに』って『どこ』なんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏が、『こっち向いてよ向井くん』と云われて、『どっちを向いたらいいんだろう?』と困っている『向井くん』のような感覚に囚われていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、まさに『こっちを向け』なiMessageが送られてきた。
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「ワシ、『藤原喜明』との関係で『長州力』を出したん、覚えとる?」
「おお、『藤原喜明』かあ。前にアンサンからその名前聞いた時には、誰のことか知らへんかったけど、今は分るで。猪木の弟子やろ。NHKの『アナザーストーリーズ』見たんや。そこに、『藤原喜明』ちゅう年寄りのプロレスラーが出てきたんや」
「ああ、アレかあ…」
「なんや、プロレスのことやのに、気のない云い方やないけ。猪木とアリと試合も筋書きがあったそうやな。が、猪木がそれを無視したから、あんなにツマラン試合になったんじゃそうやな」
「猪木は、『世間』と戦うとったんじゃ。NHKも(『磯村尚徳』じゃ)、あの試合のことを滅茶苦茶貶しとった。そのことを猪木に謝りもせんと、『アナザーストーリーズ』で取り上げるんはいけんことじゃ」
「ワテみたいにプロレスの『学識』のないモンは、あの試合のこと、皆んなツマランと思ったんやろな」
「試合がつまる、つまらん、いう以前に、『世間』は、猪木が『応戦状』を出した時(『挑戦状』じゃあないけえね。アリが、アジア人で誰か自分と戦う者がおらんか、云うたけえ、猪木が、それに『応戦』したんじゃけえ)、『世間』は、猪木の売名行為と見てバカにしたんよ。誰も、試合が本当に実現するとは思うとらんかったんよ。でも、猪木は、いろいろな経緯があったけど(試合のリングサイドでは、アリ陣営の中にピストルを持って、いざという時に備えとったモンもおった、いう話もあるんよ)、とにかく実現したんよ。それだけでも凄いことじゃった」
[参照]
「ワテにはよう分らんことやけど、要するに、あの試合は『真剣勝負』やったあ、いうことを『アナザーストーリーズ』は云うとったで」
「ふん!」
「なんや。猪木の試合が『真剣勝負』やった、と云われたことで、なんで怒んねんなあ?」
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「(なんだ!?どちらかと云えば、猪木のことを持ち上げる話をしているのに、何が不満なんだ、アイツは?)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人の為、良かれとしたことで逆に、その友人の不興を買ったことに、戸惑いと不服を感じざるを得なかった。
(続く)
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