「(くだらん親父ギャグを云ってしまったのは、ボクがいけないが、他人のメッセージをわざと読み間違えて、話を自分がしたい方に勝手に持っていく、という親父ギャグより酷いことをしているのは、アイツの方なのに)」
と、ビエール・トンミー氏が、反省しながらも自己正当化しようとしていると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏がiMessageで汚い広島弁を畳み掛けてきた。
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「ワリャ、カバチタレよったらシゴーしたるけえのお!」
「何、云うてんのか、分りまへん」
「他人が真面目に話しとるのに、ワリャ、茶化すんかあ!?」
「それ、アンサンに云われとうないで。それにやな、『オクラホマ・ミキサー』はどこに行ったんや?ワテらは、『オクラホマ・ミキサー』のこと話したんやで。それなのに、いきなり『オクラホマ・ショティッシュ』ちゅうもん持ち出してきて」
「ああ、そこんとこじゃのお」
「『ショティッシュ』は、『スコッティ・ティッシュ』とは関係なく、『ティッシュ』いうただの言葉繋がりのようで、実は、『スコットランド』で繋がっとるんやろ?つまりや、『ショティッシュ』は、英語で『踊り』を意味する『schottische』で、元々は、ドイツ語の『schottische (tanz)』(スコットランドの[踊り])から派生したもんやあ、いうことは解ったで」
「おお、アンタあ、理解力は抜群じゃのお」
「それにや、『スコッティ・ティッシュ』を元々作っとった『スコット・ペーパー』いう会社を作った『E. Irvin Scott 』と『Clarence R. Scott』いう兄弟の先祖は、『アイルランド』の人やけど、スコット人たちは、『アイルランド』からブリテン島に入植した人たちのことやさかい、『スコット・ペーパー』も『スコットランド』と関係なくはないんやろ?『スコットランド』の『グラスゴー』なんかでは、『スコットランド』と『アイルランド』とのことは、宗教的なこともあって、なかなか繊細な問題もあるみたいや、いうことも解ったで」
「アンタ、『イングランド』好きなのに、アンタの知性は今や『スコットランド』や『アイルランド』のことも語れるんじゃね!」
「おお、問題はそこや。ワテ、『スコットランド』や『アイルランド』のこと、な~んも語りとうないんや。アンタが勝手に、『オクラホマ・ショティッシュ』ちゅうもん持ち出してきて、そこから『スコットランド』の話になっただけやないか。ワテらが話してたんは、『オクラホマ・ミキサー』のことや。それなのに、『オクラホマ・ショティッシュ』ちゅうもん持ち出してきたんは、『オクラホマ・ミキサー』が元は、『オクラホマ・ショティッシュ』やったあ、いうような感じやないか」
「なんねえ、アンタあ、イケズじゃねえ。あ、間違えんさんな、生簀じゃないけえ」
「はあ?」
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「(その手には乗らん。アイツ、『生簀』なんて云い出して、また、話を逸らせようとしてる)」
と思いながらも、ビエール・トンミー氏は、不覚にも、生簀の中で泳ぐ自分の姿を想像してしまった。
(続く)
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