「(ああ、でも、アイツに対してプロレスの話をしたこと自体が間違いだった。プロレスについては、アイツは云いたことが山ほどあるんだ。でも、そんな話、ボクは全く興味がないのに…)」
と、ビエール・トンミー氏が、今更ながら後悔の念に駆られていると、その後悔の妥当性を裏付けるようないMessageが、友人のエヴァンジェリスト氏から届いた。
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「NHKの『アナザーストーリーズ』は、何を今更、『猪木-アリ戦』のことを取り上げるんじゃ?今になってなんで、あの試合は『真剣勝負』やった、なんて云うんや?まあ、昨年(2022年)に猪木が死んで、『猪木-アリ戦』が行われたのが、6月26日じゃったし、そいで猪木を偲んで、6月26日に近い7月7日に『アナザーストーリーズ』で採り上げたたんじゃろうが、あの試合は『真剣勝負』やった、『凄い試合』じゃった、なんて、そんなん、あの試合当日から分っとったことじゃし、当時、一般大衆はそのことを理解しとらんかったとしても、近年、色々な雑誌やテレビなんかで、『猪木-アリ戦』は再評価されとったじゃないねえ」
「へええ、そうなんか。ワテは知らんかった」
「まあ、アンタみたいな人もおるけえ、今更でも、『猪木-アリ戦』のことを『アナザーストーリーズ』で採り上げたんかもしれん」
「ああ、せやろな。それでエエやないか」
「でも、また別の問題もあるんよ。『真剣勝負』て、何ねえ?」
「は?『真剣勝負』は、『真剣勝負』やろ。まあ、せやな、そういうたら、この前のプロ野球のオールスターの試合で、乱闘騒ぎがあったそうやな。ちゅうても『乱闘騒ぎか!』とハッとした瞬間に、両者は笑って抱き合ったんやてな。完全に出来上がった『ストーリー」やてな。日本のプロ野球は、ついにブロレスのマネ始めたんや。来年は選手が打席毎にマイクパーフォマンスやるで」
「そういうんが困るんじゃ。ストーリーのある展開をすることを『プロレス』するいうんよ。プロレス・ファンの中にも、そういう云い方をするモンもおるんよ。でものお、『プロレス』はそうようなんじゃないけえ。ワシの云う『プロレス』は、猪木の『プロレス』じゃがのお。猪木の『プロレス』は、『真剣勝負』をも超えたモンじゃったんじゃけえ」
「難しゅうて、よう分りまへん。でもやで、ワテ、NHKの『アナザーストーリーズ』のお陰で、アンサンが名前出した『藤原喜明』のこと知ったんや」
「おお、そりゃ、良かった」
「何が良かったんや?」
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「(そうなんだ。『アナザーストーリーズ』に『藤原喜明』が何回も出てきて証言したから、あの爺さんみたいなプロレスラーのことは知ったんだが…)」
と、ビエール・トンミー氏は、スゴロクで振り出しに戻された感に襲われた。
(続く)
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