「(焦るも何も、『オクラホマ』も『スコットランド』もどうでもいい。それに、ティッシュといえば、やっぱり『クリネックス』だろうに)」
と、ビエール・トンミー氏が、テーブルに置かれた『クリネックス』ではないティシュを1枚取り、用もないのに、そして誰も見ていないのに、それで鼻をかんで見せた時、友人のエヴァンジェリスト氏から、まるでその様子を見ていたかのような、いや、見ていたようで見ていなかったようなiMessageが入った。
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「まあ、分かるんよ。アンタあ、『スコッティ』には興味ないんじゃろ?」
「ああ、あらへん」
「アンタは、『クリネックス』派じゃろ?」
「ああ、ワテにとってティッシュ・ペーパーとは『クリネックス』のことや。小学生の頃は、ティッシュ・ペーパーなんかなかったろ」
「確かに、ワシらの小学生の頃は、ティッシュ・ペーパーなんかなかったのお。前にも話したあ思うが、ワシんちでは、ウンコは、新聞紙を切ったやつで拭いとったけえ」
「そんな頃や、テレビで『王様と私』主演の『ユル・ブリンナー』(ツルツル頭やな)が、『頭の手入れは簡単。「クリネックス」で拭くだけ』と云うてたのが印象的で、ティッシュ・ペーパー=『クリネックス』という意識があるんや」
「アンタあ、ほんまよう覚えとりんさるのお」
「せやから今、家内から『ティッシュ・ペーパー買って来て』と云われると(そんなことは一度もあらへんが)、ワテは絶対に『クリネックス』を買うで。家内はドラッグストアで銘柄に関係なく安いモン買ってくるさかい、ワテは文句を云わずに使うとるが、心の底では『やっぱりティッシュ・ペーパーは「クリネックス」やで』と思いながらいつも他銘柄のモンを使うとるんや。昔から今でもそー思っとるで」
「おお、まっことの『クリネックス』派じゃねえ。アンタあ、やっぱりワシが思うとる通りの男じゃ!」
「家ん中で使うとるティッシュ・ペーパーは、家内がドラッグストアから買って来た汎用品やけど、外出時にカバンの中に入れとるティッシュは、『クリネックス』やで。そんじょそこらの『クリネックス』とチャウで。ニューヨークに行った時に(25年位前や)大量に買って来たアメリカ製の残りや」
「おお!『Kimberly-Clark Corporation』のほんまモンじゃね!」
「ああ、made in USAのホンモノやで。けど、なんで、『クリネックス』のこと話さなあかんねん?話してたんは、『クリネックス』じゃのうて『スコッティ』の方でやろに」
「いやの、『クリネックス』も『スコッティ』も、今は、『Kimberly-Clark Corporation』の製品で、日本じゃあ、『日本製紙クレシア』が作っとるけえ、『クリネックス』は『スコッティ』と関係のうはないし、それに、アンタが、ティッシュといえば、やっぱり『クリネックス』だろうに、いうような顔しとったけえ」
「iMessageでワテの顔見えへんやろが。まあ、ティッシュといえば、やっぱり『クリネックス』、と思うたんはそん通りやけどな。けど、ティッシュの『スコッティ』を元々、作ってた『スコット・ペーパー』ちゅう会社は、米国の会社なんやろ」
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「(それにしても、アイツの話はループにループを重ね、一向に前に進まない)」
と、ビエール・トンミー氏は、何故か、友人のエヴァンジェリスト氏がフラフープを腰で回している姿を想起してしまった。
(続く)
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