「(『それにしても、『ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ云わせたろかい!』なんて、誰が云い出したんだろう?オゲレツだが、かなりぶっ飛んだ、『シュール』ともいえるギャグだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、オゲレツなギャグを自身の中で珍しく評価していた時、友人のエヴァンジェリスト氏から悲鳴のようなiMessageが届いた。
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「ひえ~!いや~ん!!!!やめてえええええ!」
「気色悪い云い方やめえな」
「ワシ、ケツの穴からは、手じゃのうても、なんでも入れられとうないんよ。まあ、ソレが好きな人も世の中におるんは知っとるし、その人はそりゃ、ソレすりゃあエエんじゃけど、ワシは嫌じゃけえ」
「アンサン、何、考えてんねん?!」
「ワシ、首のヘルニアで入院しとったじゃろ」
「ああ、『プロの旅人』として、年間200日も、重いカバンを持った出張のし過ぎで頸のヘルニアになったんやったな」
「そりゃもう、物凄い激痛じゃったんよ。頸の右から右手の先まで激痛が走りまくって、それも24時間続いて、ワシ、もう右の頸から先、手まで切り落としてもらいたいくらいに思うたんよ。で、堪らんようになって整形外科に入院したんじゃけど、痛みはただ入院しても取れんのよ。ベッドに横になったまま、頸の牽引をしとんじゃが、全然、痛み取れんで、場合によっては、ブロック注射をするか、それでもダメだったら手術するか、と医者に云われたんよ。でもの、『まあ、ブロック注射も手術も失敗したことはありませんが、もし失敗したら、首から下が動かなくなります』と医者が二タッと笑うんよ。怖いじゃろ?」
「ああ、そりゃまあ、怖いわな」
「で、ブロック注射や手術の前に、坐薬を入れたら、少し楽になるかもしれんよ、云われたんじゃが、ワシ、丁重にお断りしたんよ」
「なんでや?」
「そりゃ、ケツの穴に異物を入れとうはなかったけえよね!ワシ、ソッチの嗜好はないけえね」
「そういう問題とちゃうんやないか?」
「でもの、看護師のお姉さんが、『私が挿れて差し上げますよ』とニコッと笑うたんよ」
「おお、そりゃ、エエやないか!願ったりやで」
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「(そうかあ、入院というのもなかなかイイもんだなあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、病院のベッドで看護師のお姉さんに手厚く看護される自らの姿を想像した。
(続く)
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