「(若い頃は確かに、『アグネス』を見て、あの太ももを見て『興奮』したものだ。それは認める。ボクは、不祥事を起こしたのに記者会見で、『ゴルフを愛する人への冒涜だ!』なんて見当違いな発言ばかりしたどこかの会社の社長とは違うんだ。そこは素直に認める。だけど、今の『アグネス』は太ももは見せてはいないし、Instagramにアップしている写真もスーツ姿なんかで清楚で知的な感じのものばかりなんだ。でも、ああ、体のラインは….ああ、ダメだ、ダメだ!)」
と、ビエール・トンミー氏が、今自分がしていたことも忘れ、独り『悶絶』していると、今自分がしていたことを思い出させるiMessageが友人のエヴァンジェリスト氏から入った。
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「『オゲレツはやめれ』、云うけど、オゲレツなんは、アンタの方じゃ。『グラマー』で『アグネス』のことを思い出して、『悶絶』でもしとったんじゃろ」
「違う、違うて!今の『アグネス』は、スーツ姿なんかで清楚で知的な感じで、体のラインは、そこまでハッキリは分らんし、スーツによっては確かに胸元が割と開いたんもなくはないさかい…あ、いや、ちゃう、ちゃう」
「ほうよねえ、違うんよ」
「おお、分ってくれたんか?そや、ちゃうねん」
「ワシの云うた『グラマー』は、『アグネス』的な『グラマー』じゃないんよ。『リーダー』に対する『グラマー』なんよ」
「『リーダー』に対する『グラマー』?....あ、英語やな。英語の教科いうか教科書やな。『リーダー』は、読本(エエか、『どくほん』やのうて『とくほん』や)で、『グラマー』は、文法やな」
「アンタ、ボケてきたいうても、さすがじゃね。腐っても鯛、じゃのうて、ボケてもビエールじゃ」
「アンサン、褒めてんのか?バカにしてけつかんのか?ちゅうか、ワテ、アッチの『グラマー』は好きやったけど、英語の『グラマー』は好きやなかったで」
「『リーダー』の方が好きじゃったん?」
「『リーダー』の方が好きちゅうこともあらへなんだけど、まあ、『グラマー』は、勉強して色々なルールを覚えなあかんさかい、好きちゅうことはなかったで。あ、そや。アンサン、『ディスコース・マーカー』ちゅう言葉知っとるか?」
「『TSUBAKI HOUSE』なら、知らんことはないけどのお」
「はああ?」
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「(まただ。アイツ、また態と聞き違い、というか、読んだ文字を聞きちがえるという、妙ちくりんな技を使ってきた)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏お得意のテクニックに辟易とした感を歪めた頬に隠さなかった。
(続く)
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