「(だが、ネットで必死に調べた結果が、『スコット・ペーパー』という会社のルーツが、『スコットランド』ではなく『アイルランド』だったとは、間抜けな話だ)」
と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏に対して少しく優越感を抱いた時、『燃える執念』の男エヴァンジェリスト氏は、未だ屈していないことを示すiMessageを送ってきた。
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「『スコット・ペーパー』いう会社を作った『E. Irvin Scott 』と『Clarence R. Scott』いう兄弟の先祖は、『アイルランド』の人じゃったあ、思うじゃろ?」
「思うも何も、せやないか」
「それがのお、スコット人たちは、『アイルランド』からブリテン島に入植したそうじゃけえ、まあ、『E. Irvin Scott 』と『Clarence R. Scott』いう兄弟の先祖も広い意味ではスコットランド人なんじゃないかあ思うんよ。実際、普通、『Scott』いう名前は、『スコットランド』にルーツを持つ人の名前のようじゃけえね」
「けど、『アイルランド』は『アイルランド』で、『スコットランド』は『スコットランド』やろ」
「アンタあ、そうように簡単に云いんさんなや。その辺のことは、なんか繊細な問題みたいなんよ」
「まあ、ワテにとっては、『アイルランド』でも『スコットランド』でもどっちでもかめへんのや。ワテにとっては、『イギリス』は『イングランド』やさかいな」
「そうように冷たいこと云わんでえや。『スコットランド』じゃあ、日本人の『古橋』が大スターなんじゃけえ」
「『古橋』、誰や、それ?」
「アンタあ、今、『フジヤマのトビウオ』を連想したじゃろ?」
「連想してへん!水泳の『古橋廣之進』のことなんか連想してへん!」
「今、『スコットランド』で大スターな日本人は、『フジヤマのトビウオ』じゃのうて『古橋亨梧』じゃけえ。『スコットランド』の『グラスゴー』にあるサッカー・チームの『セルティック』のフォワードで、スコットランド・リーグでの得点王で、リーグ、選手協会、記者協会、クラブがそれぞれ選出する最優秀選手賞も獲得したんじゃけえ」
「ワテ,サッカーに興味あらへんのや」
「それがのお、ただのサッカーの話じゃないんよ」
「なんや、今度は、サッカーから料理の話でもしょうとしてんのやないやろな?」
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「(『トビウオ』から『あごだし』を作るからなあ。まあ、『鍋』は『あごだし』のが好きなんだが…)」
と、ビエール・トンミー氏は、『あごだし』の『鍋』を思い出し、思わず、舌で唇を舐めた。
(続く)
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