「(でも、家内は、この前から、『愛の不時着』を見始めたようだが、案の定、『面白いわあ』と云ってる。どうして、女性は、というか、オバサンたちは、韓流ドラマが好きなんだろう?)」
と、ビーエル・トンミー氏が、自分よりも10歳も若く、まだまだ美しさが衰えない妻が、オバサン然に、尻重くソファにどんと座り、スナック菓子をポリポリと口にしながら、『愛の不時着』を見ている様を思い描いていると、その頭の中を見透かしたかのようなiMessageが友人のエヴァンジェリスト氏から入った。
====================================
「ウチの女房も、韓流ドラマ、よう見とるみたいなんよ」
「家内も、ようかどうかは知らへんけど、韓流ドラマ、面白がってはおるんや。そやけど、ワテは興味あらへんのや」
「ワシも興味ないけえ。でも、それがどしたん?」
「え?どしたんも何も、アンサンが、ワテのこと、大久保によう行っとったんやろ、云うたんやないか。ワテ、韓流ドラマに興味あらへんし、韓国料理ちゅうか、焼肉は好きやし、キムチもナムルもビビンバも好きやで。卵スープもエエ。チヂミちゅうのは美味しくも不味くもないで。そやけど、焼肉は、別に大久保に行かんかて、他のところでも食べられるさかいなあ」
「アンタあ、話を誤魔化すんが上手いのお」
「はあ?ワテが、何を誤魔化す云うんや?それより、アンサンの方が、大久保は詳しいんやないんけ?確か、大学浪人の頃、大久保の予備校に通うてたんやないんか?」
「うっ…そのことは、云わんといてえや。あの予備校にゃあ、1-2ヶ月しか通わんかったんじゃけえ。それにゃあ、色々あったんよ。そのことは、どうせ、『プロの旅人』氏が、いつか『治療の旅【南柏・編】』かなんかで書くじゃろうけど、どっちにしても、ワシ、あの頃は、そりゃ、若かったけえ、『欲望』は爆発するくらいあったけど、上京したてじゃったし、まだウブじゃったけえ、まだその辺の事情はよう知らんかったんよ」
「その辺?どの辺や?」
====================================
「(アイツ、またまわ訳の分らんことを云う。なんで、いきなり『欲望』が出てくるんだ?それに、若かったから?いや、アイツは、今でも『欲望』で満タンじゃあないか!)」
と、ビエール・トンミー氏の脳裡には、友人のエヴァンジェリスト氏のオゲレツまみれのアイコラの数々が浮かんで来た。。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿