「(ああ、どうでもいいんだけど…あ!『プチシルマ』だったかな?でも、何なんだ、『プチシルマ』って?よく分らないけど、『ピップエレキバン』みたいな感じもしないではないんだけど…でも、何で、『研ナオコ』なんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏が、『どうでもいいんだけど』と思いながらも、『プチシルマ』のCMソングがビエール・トンミー氏の脳中に響いていると、友人のエヴァンジェリスト氏から、謎解きのiMessageが入った。
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「『かもめはかもめ』よおね」
「『かもめはかもめ』?そりゃ、カモメはカモメに決っとるやないか。『あたり前田のクラッカー』やで」
「いや、ワシ、そういうこと云うとるんじゃないんよ。カモメは『ジョナサン』じゃけえ、と云うつもりでもないんよ」
「くだらんでえ。『かもめのジョナサン』は、ワテらが上京した頃に日本でもベストセラーになったさかい、懐かしいけどな」
「ワシ、『かもめのジョナサン』は読んどらんのんよ。ワシ、ベストセラーみたいに、世の中でもてはやされるもん好きじゃないけえ」
「ああ、アンサンは、基本的にいつでも異端やなあ」
「それに、『ジョナサン』は、雲雀じゃないし」
「は?また訳分らんこと云いよるで。でも、『その心は?』と訊かへんで。どうせ、くだらんことに決ってるさかいな」
「『すかいらーく』のロゴの鳥は、『雲雀(ひばり)』なんじゃと」
「今度は、何で『すかいらーく』のこと云うんか、訊かへんで」
「そもそも『SLYLARK』は、『雲雀』のことなんじゃそうじゃけど、『すかいらーく』は、『美空ひばり』が作ったとか、『美空ひばり』と関係が深かったんじゃないらしいんよ」
「誰も、『美空ひばり』と関係あると思わへん」
「『すかいらーく』は、いうか、前身の『ことぶき食品』いう食品スーパーが創業したんが、『ひばりヶ丘』じゃったけえ、『雲雀』にしたんじゃと」
「あ、せやったんか!あ、アカン、アカン。そないなことどうでもエエんや。そもそも『すかいらーく』のことなんか、話してへんのや」
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「(あ!いかん、いかん。『すかいらーく』のことなんか、話してない、ということ自体が、呼び水になってしまう)」
と、ビエール・トンミー氏は、余計な言葉を発した自らの口を、iPhone14 Proを持っていない左手で塞いだ。
(続く)
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