「(でも、そう云えば、どこの国のマックだったか覚えてはいないが、マックの注文カウンターで女性店員から、『Are you James Bond?』と、おっきな胸を揺らすようにして興奮気味に訊かれたことがあったなあ)」
と、ビエール・トンミー氏が、その時の女性店員の胸の揺れを思い出し(実のところは、英語は聞き取れなかったので、本当に『Are you James Bond?』と云ったかは定かではなかったが、胸の揺れだけは確かだった)、微かな、ほんの微かな『異変』とも呼べないような『異変』を股間に感じ、視線を落とした時、友人のエヴァンジェリスト氏から、興奮丸出しのiMessageが届いた。
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「ええー!想像してエエん!?」
「52」
「へ?『スエカネ』?店員の名前、『スエカネ』じゃったん?」
「なんや、『スエカネ』て?」
「なんねえ、アンタが云うたんじゃないねえ」
「ワテ、『スエカネ』なんて云うてへんで。ああ、アンタのオゲレツは、腹に『スエカネ』るさかい、そのことかいな?」
「アンタあ、『Take out』した外国のマックの美女店員を、アンタの『大砲』で、びっくりさせたあ、云うか、悦ばせたことを云うとるんんじゃないん?」
「なんやて。益々、意味分らへんで。オゲレツなこと云うとるんだけは分るけど、ワテは、そないなオゲレツなことはしてへんで」
「ほいでも、アンタが、『想像に任せる』云うた後に『52』云うたけえ、『大砲』を想像したんじゃないね」
「『52』は、『ごじゆうに』(ご自由に)ちゅう意味やないけ」
「え?ほうじゃったん?ワシは、てっきり『末包』のこと、云うたんじゃあ思うたんよ」
「『末包』?なんや、それ?」
「『末包』は、『スエカネ』で、カープで今、売り出し中の長距離打者(所謂、『大砲』)じゃないね。一昨日(2023年8月30日)の讀賣戦で3試合連続になるホームランも打ったんよ」
「ワテは、『オータニさん』のおるMLBのことしか知らんのや」
「でも、『末包』の背番号が、『52』じゃけえ、ワシ、アンタがてっきり『末包』のことを云うて、自分も『末包』に負けん『大砲』じゃあ、云うたんじゃと思うたんよ」
「アンサンのオゲレツ妄想力には付ける薬があらへんで」
「で、アンタが、『大砲』で悦したんは、ホノルルのマックの美人店員じゃったん?それとも、フランスのマック….あ、違う」
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「(なんだ。アイツ、まだ勝手に妄想を続けてるのか。でも、何が違う、と云うんだ?)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏の薄くなった頭髪に、毛生え薬を塗り込んでやるように、『妄想』を治す薬(そんなものはないが)を自らが友人の頭に塗る姿を想像した。
(続く)
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