「(でも、アイツ、ボクがまさに股間を掻いたばかりだったのがよく分ったなあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持たぬ左手で、また、自らの股間を触り、ソレの『位置』を変え、友人のエヴァンジェリスト氏に対して強い『口調』のiMessageを送った。
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「アンサン、ほんまエエ加減にせんと、アンさんの顔も体も潰して、御託でもオタクでものうて、魚拓にしてまうで!」
「おお、怖っ!ほうじゃ、魚じゃ。ワシ、『鯖』と『マクド』との関係を話そうとしとったのに、アンタが話を逸らすんじゃけえ」
「逸らしたんは、アンサンや!」
「まあ、アンタあ、『鯖』と『マクド』との関係知っとるけえ、ワシの説明を聞くまでもないんじゃろう。それで、ワシを弄んどるんじゃろう。『鯖』、が、フランス語じゃと『Maquereau』じゃ、いうことも知っとったし」
「ああ、知っとるで。『鯖』は、フランス語やと『Maquereau』やで。その『Maquereau』と『マクドナルド』とがどう関係しとるか、エエ加減、説明してみんかい。もう道草食わんと、端的に説明すんのやで」
「おおっ!『道草食わんと、端的に』!アンタあ、やっぱりな~んもかも知っとるんじゃね」
「ん?あ、せやで。早う続けえな」
「『Maquereau』は、端的に、いうか、短うすると『Mac』じゃろ」
「そや、そや。ようよう、そこんとこに行ったで。『マクドナルド』の『Mac』や」
「おーっと、また、ワシを引っ掛けようとしとるんじゃね。でも、ワシは引っ掛からんよ。『マクドナルド』は、『McDonald』じゃけえ、『Mac』じゃのうて『Mc』じゃけえ」
「お…知っとったんか?!アンサン、意外とデケルやんか」
「でも、アンタのことじゃ。実は、『Mc』と『Mac』は違うけど違わん、いうことも知っとるんじゃろ?」
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「(ああ、またアイツ、なんか面倒臭いことを云い出してきたあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、面倒臭いことを話す時の友人のエヴァンジェリスト氏の嬉々とした表情を思い出し、自らは頬に陰鬱を浮かべた。
(続く)
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