「(あ!違う!ああ、また引っかかるところだった。アイツ、『デジカメ』のなんたるかなんて、当然、分っていて、『カメ』(亀)に引っ掛けてオゲレツを云おうとしているんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、あらためて警戒心から肉体的にも身を引き締めた時、警戒対象である友人のエヴァンジェリスト氏から、警戒のガードの上からも衝撃を与えるようなiMessageが届いた。
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「ワシ、真面目に云うとるんよ。ワシ、間違うても、『デジカメ』は、『デージーな(沖縄弁で『やばい』)カメ(亀)』なアンタの『アレ』のことじゃあ、とは云わんけえ」
「アホンダラあ!アホンダラのコンコンチキ野郎めえ!『云わん』云うて、オゲレツ云うとるやないか」
「オゲレツな話はせんでおこうやあ」
「はああ???!!!」
「『デジタル・カメラ』は、『デジカメ』みたいな云い方せんでも、『デジタル・カメラ』と云うたらええし、ワシは、そう云う…じゃけど、もう『デジタル・カメラ』と云う必要もないじゃないねえ。写真は、iPhoneで撮るけえ、『デジタル・カメラ』なんかもう使わんし、『デジタル・カメラ』いう言葉自体、いらんけえ」
「まあ、確かに、昔は観光地で携帯電話の写メを撮る人を奇異な目ェで見てたけど、今やと、スマホの性能が驚異的に向上したさかいスマホが当たり前や。一眼レフを使うのは老人クラブのシジババだけや。今では『何でアンナ不便なモンで写真撮るんや』と逆に奇異に見えるで」
「最近は、映画もiPhoneで撮るくらいらしいけえね」
「そうらしいな」
「アンタ、iPhoneで『プロの旅人』を映像化、映画化してみん?」
「『プロの旅人』の映像化は、アイコラが限界や」
「実写版がエエ。主演は、アンタじゃ」
「嫌や」
「『バスローブの男』編では、奥様にも出演してもらわんといけん」
「嫌や」
「奥様への出演交渉は、ワシがするけえ」
「厳禁!」
「じゃあ、(結婚前の)奥様役は、ワシがするけえ」
「ゲーっ!」
「アカデミー賞間違いなしじゃろ」
「『アカンデー賞』間違いなしや。ちゅうか、アンサン、こうやってまた、話をあっちゃの方に持ってくな。話を戻すで。確かに、iPhoneは、映画も撮れるくらいカメラ性能が向上しとる。そういう点からすると、アンサンが『デジタル・カメラ』いう言葉いらん』云うんは、一理くらいはあらへんことはないけど、問題はそういうことやないんや」
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「(アイツの言に肯くのは癪に障るが、iPhone14 Proのカメラは凄い。NIKONの一眼レフが一番優秀だと思っていたが、写真を撮る性能は、iPhone14 Proの方が圧倒的に優れている)」
と、ビエール・トンミー氏は、今もうNIKONの一眼レフをしまったクローゼットに目を向けた。
(続く)
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