「(あの時は、『修道』がそんなにイイ学校だとは知らなかったんだ。あの時、担任の言葉に素直に従って『修道』に行っていれば、ボクは、自分の高校のことを隠すようなことにはならなかったし、アイツの友だちになることもなかったんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、自分が進学した『広島皆実高校』の教室でクラスメイトに嬉々としてプロレス技を仕掛ける友人のエヴァンジェリスト氏の姿を思い出していると、そのエヴァンジェリスト氏から、プロレスの返し技のようなiMessageが入った。
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「違うけえ。『村井勉』さんは、『修道』出身じゃないんよ」
「え?でも、『ヒモ』くんの先輩や、と云うたやないか」
「『村井勉』さんは、『トーヨー』に入る前に広島に住んだことはなかったあ思うし、卒業した中学(戦前じゃけえ、今の高校よお)は、『小倉中学』(今の『小倉高校』)じゃけえ」
「あ!『一橋大学』やな!」
「違うんよ、惜しいけど」
「惜しいけど、ちゃう?どねなことやねん?」
「『村井勉』さんは、『東京商科大学』を出ちゃってんよ」
「なんや、『東京商科大学』いうたら、今の『一橋大学』やないか。ワテの云うこと、当ってんやないか!」
「ほいじゃったら、『広島県立広島高等女学校』は、『広島県立広島皆実高校』なん?」
「うっ…『広島県立広島高等女学校』もなんも、『広島県立広島皆実高校』なんか知らへん。有名大学への進学実績の落ちた、あないな高校のことなんか、知らへんて」
「個人の感想です。でも、なんねえ、『広島県立広島皆実高校』のこと、よう知っとるんじゃないねえ」
「何が『個人の感想』なんや?ワテは、事実を云うとるだけや」
「『広島県立広島高等女学校』は、『広島県立広島皆実高校』の前身で、同窓会も一緒になって『皆実有朋会』じゃけど、『月丘夢路』さんは、やっぱり『広島県立広島皆実高校』の卒業じゃないじゃろ?まあ、『月丘夢路』さんは、『広島県立広島高等女学校』も卒業じゃのうて、中退なんじゃがね。『宝塚』に入ってじゃったけえ」
「『UFO』で『月』に行こうと行くまいと、『宝塚』に行こうと行くまいと、そないな、ほんまどうでもエエこと、ごちゃごちゃ云う奴っちゃなあ。要するに、その『村井勉』はんは、『東京商科大学』の出身で、『東京商科大学』は文科系の大学で設計の技術を学べる学校やなかったさかい、『マツダ』の設計技師やなかった、いうことなんやな?」
「じゃけえ、『マツダ』じゃない云うとるじゃろ。『トーヨー』よおね」
「ワレ、ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ云わせたろかい!」
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「ウエーっ!」
と、ビエール・トンミー氏は、まだ見ぬ、いや、この先も見たくはない友人のエヴァンジェリスト氏のケツの穴を想像してしまい、えずき、思わず、iPhone14 Prを持たぬ左手で自らの口を抑えた。
(続く)
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