「(『Maquereau』を略したのが『mac』だけど、それを云うと、また、話が逸れていくんだろうし…)」
と、ビエール・トンミー氏が、正解を探しあぐねていると、友人のエヴァンジェリスト氏が、その心を読んだような読めなかったようなiMessageを送ってきた。
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「アンタのことじゃ、『鯖』が『マック』食べるとか、『Mac』使う、云うたんは冗談で、『Maquereau』を略したのが『mac』で、その略した『mac』いうもんが大事じゃあ、と分っとるんじゃろ?」
「え?あ…ああ、せやで。なんや、アンサン、そこんとこ分ってたんやな」
「そういうたら、ワシの『次兄』も『Mac』を使うとったんよ」
「ああ、『ヒモ』くんも『Mac』使うとりはったんやな」
「ほうよね。ワシが、『Mac』を勧めたんよ」
「『ヒモ』くんも『Mac』使うとったんが何や?『ヒモ』くんは、『鯖』とか『マック』が好きやった、とでも云うんかいな?」
「アンタあ、分っとって、態と話を混乱させるようなこと云うんじゃね。『ヒモ』くんは、『mac』と勘違いされるかもしれんけど、『mac』じゃなかったと知っとるくせにい」
「はあああ?『ヒモ』くんは、『Mac』使うてた、と云うたやないか」
「『ヒモ』くんは、『ヒモ』は『ヒモ』でも、世界に誇れる立派な『ヒモ』じゃったんじゃけえ」
「そりゃ、『ヒモ』くんが、超一流国立大学を出た頭のいい優秀な人間で、世界に誇れるような大会社にも勤められとったし、人間的にもエエお人やったことは、知っとるで」
「ほうじゃろう。『ヒモ』くんは、『ヒモ』じゃけど、『ゼゲン』じゃやいけえ」
「え?ええ?な、なんや、『ゼゲン』?」
「間違えんさんなよ、『ゼッケン』じゃないけえね」
「もうエエ加減にしいや。誰が、そないな間違いすんねや」
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「(ああ、またいつもの手口だ。『間違えるな』と云って、こちらが間違えもしないのに、間違えた方向の話に無理矢理持って行くんだ)」
と、ビエール・トンミー氏は、親切顔をして他人をあらぬ方向に道案内する友人のエヴァンジェリスト氏の様子を想像した。
(続く)
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