「(そうだ!『Mac』だ!『マッキントッシュ』の話をしていたんだ)」
と、ビエール・トンミー氏が、友人のエヴァンジェリスト氏がアイコラを作るのがMacBookProであることを思い出し、追求しようとしていたエヴァンジェリスト氏のミスを指摘するiMessageを送った。
====================================
「アンサン、自分が何云うたか、思い出してみい。アンサン、『McIntosh』と云うてきたんや」
「それがどしたん?」
「アンサンが使うてて、好きな『Apple』のパソコンは、『McIntosh』やのうて『Macintosh』やで」
「ほうでえ。その通りじゃけえ」
「ほほー、開き直りかいな。アンサン、その『ダスキン』やのうて『ラスキン』はんやったか、そのお人は、林檎の『McIntosh』が好きやったさかい、『Macintosh』いう名前にした、と云うたん忘れたんかいな。ちゃんとiMessageで証拠は上ってんのや」
「『証拠は上っとる』とか、アンタあ、なんか取り調べをする怖い刑事さんみたいじゃねえ。ほいじゃったら、まず、カツ丼食べさせてえや」
「アホンダラ!なんで、アンサンにカツ丼食べさせなあかんねん!」
「あ、間違えんといてよ。カツ丼いうても普通のカツ丼じゃけえね」
「は?普通のカツ丼?」
「卵でとじとるやつよおね」
「カツ丼いうたら、普通、卵でとじとるやろが」
「じゃけえ、『普通のカツ丼』云うたじゃろうがいねえ」
「普通やあらへんカツ丼が、どっかにあるんか?」
「おお、アンタあ、さすがじゃねえ。確かに、何が『普通』なんかが問題じゃねえ。人は、何の考えもなしに『普通』いう言葉使うけど、何を、どこを基準に『普通』云うとるんじゃろう?自分の範疇のものを『普通』と捉えがちじゃけど、それが本当に『普通』なんじゃろうか?アンタあ、そこんとこを突いてきたんじゃね!」
「へ?いや、問題は、そこやあらへん思うんやけどなあ」
====================================
「(ありゃりゃ、アイツ、またヘンテコ議論に持って行こうとしているぞ)」
と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持たぬ左手で、パジャマの付けてもいないベルトを締めるような仕草をしてみせた。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿