「(『McIntosh』ときたな。ふふ、こういう時、文字でのメッセージ交換は証拠になるからなあ)」
と、ビエール・トンミー氏は、満悦を両方の頬骨に浮かべ、反撃のiMessageを友人のエヴァンジェリスト氏に送った。
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「アンサン、戯けのようで、その実、抜かりのない奴っちゃと思うとったが、案外あまちゃんやなあ」
「いや、ワシ、『天野アキ』じゃないけえ」
「アホンダラ!あの名作朝ドラをバカにすんやあらへんで。『語るに落ちる』ちゅうんは、アンサンのことやな」
「え?ワシ、『腸カタル』になったことないでえ。中学の時、『ネフローゼ』じゃないかあ、云われたことはあったんじゃけどのお。タンパクがようけえ出て、『大学病院』(広島大学の病院でえ)で、そう云われたんよ。半年から1年くらい入院せんといけんかもしれん、云われたんよ」
「誰が、病気の話してんねん」
「まあ、心配しんさんな。再検査してみたら、お医者さんが、『この前の値が嘘みたいじゃ』いうことで、なんの異常もなかったんじゃけえ」
「心配なんかしーへん」
「ワシは、なんか残念じゃったんじゃけどのお。大病で入院いうんは、なんかエエ感じじゃあ、思うたんよ、その時は」
「不謹慎な奴やったんたな、中学の時から。けど、ワテは、『腸カタル』とは云うてへんし、ましてや、『ネフローゼ』なんか云う訳あらへん」
「ああ、『かるた」じゃね。子どもの頃は、『かるた』もようしたし、小学生の頃は、『百人一首』もようしたもんじゃあ。でも、取った札を落としたりはせんかったけえ」
「ふん!アンサン、自分がミスしたこと気付いたんやな。で、また誤魔化そうとしてんのやな」
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「(アイツ、ただ誤魔化すだけじゃなく、無理矢理アイコラのネタを作ろうとしているのかもしれん)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏が愛用のMacBookProで嬉々として、くらだないとしか云いようがないアイコラを作っている姿を想像した。
(続く)
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