2023年12月8日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その330)

 


「(そうだ、琴芝小学校時代、先生たちが、『トンミ』る、という言葉も使っていたなあ。難問をスラスラ解くということをボクになぞらえていたんだ)」


と、ビエール・トンミー氏が、かつての栄光に浸っていると、友人のエヴァンジェリスト氏が、その栄光をくすぐるような呼び方でiMessageを送ってきた。



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「ところで、『プロビエ』さんのお、渋谷の『モアイ像』が、『新島』いう人が建てたんじゃのうて、『伊豆諸島』の『新島』から渋谷区へ寄贈されたもんじゃあ、いうことは、分ったんじゃけど、なんで、渋谷区なん?『新島』は、都庁のある新宿区でも、ハイソで有名な国立市でものうて、渋谷区に『モアイ像』を送ったんねえ?」

「あんなあ、何遍も云うけど、『モアイ像』やのうて『モヤイ像』なんやで。そのことはまた説明したるけど、先ず、なんで渋谷区なんか、いうことやな。エエか、渋谷区はやなあ、『新島』に50年も前に、そう1970年やったあ思うけど、『青少年センター』ちゅう宿泊施設を作っとってやなあ、『新島』とは縁があんねん。その『青少年センター』は2019年の台風の被害を受けて閉鎖されたんやそうやけど」

「おお、さすが『プロビエ』さんじゃのお。なんか、ネットで調べましたあ、いう感じもせんではないけど、渋谷区はなんで、『新島』に『青少年センター』を作ったん?」

「アンサン、相変らずしつこい奴っちゃなあ。そないなこと、どうでもエエやないか。ワテかて、そこまでは知らへんけど。ちょっと考えたら、理由は判るんとちゃうか。1970年ちゅうんは、どういう年、どないな時代や?」

「おお、1970年は、アンタとワシとが、『広島皆実高校』の『1年7ホーム』で出会った運命の年じゃ!」

「それは、おぞましい歴史やな。いや、『広島皆実高校』なんて知らへんで。でもやで、ワテらが高校1年ちゅうことは、ワテらの少し上の団塊の世代は、20歳台前半の頃やろ」

「おお、20歳の階段を登っとった頃じゃろうのお」



「オモロないダジャレはいらん。渋谷区は、元気に溢れ、人口もようさんおったその団塊の世代向けに、『新島』に福利厚生施設として『青少年センター』を作ったんやないか、とワテは思うで」

「おお!20歳台前半いうたら、そりゃ『元気』じゃろうのお」

「アンサン、なんでもソッチャ方面に話を持ってくな。ある意味、感心するで。けど、アンサンの妄想はあながち妄想やあらへんのや。昔の『新島』は、若者の『性地』とも云われてたんや」


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「(余計なことを云ってしまったような気もするけど、本当のことだからなあ)」


と、ビエール・トンミー氏は、後悔を覚えながらも、何かを回想するように上目遣いに、見るとはなく部屋の天井を見た。


(続く)






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