「(そもそも、何故、『カツオ』なんて名前が出てきたんだったか?)」
と、ビエール・トンミー氏の思考が混乱に混乱を重ねていると、そん混乱を更に撹拌するようなiMessageが、友人のエヴァンジェリスト氏から届いた。
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「アンタあ、しっかりしてえや。ワシ、『カナブン』なんか云うとらんよ」
「なんやて、今、そう云うたやないけ。あ!...」
「iMessage見返して、分ったんじゃね。そう、ワシが云うたんは、『カナブーン』じゃけえ。『カナブーン』(KANA-BOON)は、ロックバンドなんよ。メンバーたちが、バンド名決める時に、ネットのスラングの『ブーン』いうんが気に入っとって、そこから虫の『カナブン』のことを思いついて、更に、英語の表記にしてハイフンを入れたら、『KAT-TUN』みたいで格好エエで、いうことになったんじゃそうなんよ」
「要するに、やっぱり『カナブン』やないけ。で、その『谷口鮪』いう奴が、『カナブーン』(KANA-BOON)のメンバーや、いうことやな。でも、それがなんやねん?」
「そうなんよ。『下関マグロ』も『北尾トロ』も『谷口鮪』もどうでもエエんよ。3人とも、本名じゃのうて、ペンネーム、芸名じゃしのお」
「あんなあ、怒るでえ!どうでもエエこと、長々と説明せんでエエ!」
「アンタが、『カツオ』やないんなら、『マグロ』かいな?、と云うたけえじゃないねえ」
「そりゃ、アンサンが、『サザエさん』の弟やあらへん、と云うたからやないけ。『サザエさん』の弟いうたら、『カツオ』やないけ」
「そうよおねえ。でも、アンタあ、『マグロ』みたいに、『カツオ」いう名前の役者なんかおらんと思うとるんじゃろ?」
「いや、『マグロ』とは違うて、『カツオ』いう名前(本名でもペンネーム、芸名でも)の人はおるやろ。『克夫』とか『勝男』とかいう名前はあるんとちゃうか?」
「ぎょ、ぎょっ、漁業協同組合!アンタあ、『大杉』さんのこと、知っとったん?」
「はああ?」
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「(ああ、また、『漁業協同組合』か。『カツオ』に引っ掛けたつもりか?)」
と、ビエール・トンミー氏は、不覚にも、友人のエヴァンジェリスト氏がカツオ漁をする姿を想像してしまった。
(続く)
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