「(ボクが『切った』と云ったから、アイツ、今度は、また『切った』を別の意味として話を持ってくるはずだ)」
と、ビエール・トンミー氏が予想した通りのことを、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏はiMessageで送ってきた。
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「アンタあ、『凶器』のフェロモンを切ったものも、もう一遍、フェロモンのスイッチを入れようと思うたら、入れられんようになって(『回春』がなかなかできんで)苦労しとるんじゃろ?電灯を、普通の電球から、『紫外線』を殆ど出さんLEDに切替えてしもうたようなもんじゃね」
「ワテが『切った』云うたんは、フェロモンのことやあらへん。『回春』のスイッチのことを云うてんのやあらへん。電灯のスイッチのことや」
「アンタの『凶器』は、スイッチ入れたら光るん?」
「なんで、アレが光るねん?!」
「テカテカなん?」
「はあ?『テカテカ』て、なんや妙にリアルやないか。アレは、光りゃせんけど、『テカテカ』な感じを『光る』いうたら、それはそうかもしれへんなあ。自分でしげしげと見ることはあらへんさかい、オナゴたちにでも訊いてみな、分からんへんけど」
「うりゃああ、アンタ、オゲレツじゃねえ!」
「おどりゃあ、アンサンが無理矢理そっち方面に連れていくんやないけえ!ワテは、電灯のスイッチのこと云おうとしてんのや。エエか、『東京物語』の中で、義理の母親がやな(『東山千栄子』やな)、嫁(『原節子』や))の家(というより部屋)に泊まるんやけど、寝る時は天井から吊るした電灯のスイッチを切って寝るんやで。スイッチは、紐や」
「とすると電灯は、兄嫁じゃね」
「はああ?またまた訳の分らんこと云いよえるでえ」
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(何が、電灯が兄嫁、なんだ?!ああ、また日本語の曖昧表現で、態と訳の分らないことを云ってきてるんだな)」
と、ビエール・トンミー氏は、またまた警戒心を抱き、今度は奥歯を噛み締めた。
(続く)
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